おかんのネタ帳

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お嫁に行けない?

2006-03-04 22:04:56 | 日々のつれづれ
昨夜作った「ぬた」について。いわゆる酢味噌和えなんですけど、わが家のは、京都生まれのダンナの母に教わったもので、分葱(わけぎ)をゆで、イカもゆで、うすあげを網であぶって細く切り、それらを、白味噌と酢、砂糖、すりゴマを合わせたもので和えます。わが家の、春の副菜の定番のようなメニューです。娘らも好きで、ネギがにがてでもこれだけは食べますね。最近、分葱が高いので(1ワ、198円ぐらい)あんまり食卓に並ばないねんけどね。京都や滋賀では「てっぱい」ってよばれてますが、これは「鉄砲あえ」がなまったとか。(んじゃ、「鉄砲」ってなんやねん? てとこですけど・・??) 

この辺りでは、この分葱の代わりに、自分の家の畑で作っているネギで作るようですね。この辺のネギは緑の部分の多い、「青ネギ」と呼ばれるもので、関東で普通に使われてる「白ネギ」ではないです。白ネギは、白くなった葉鞘部を食べるんやけど、土寄せをして作るんですね。この辺の畑ではあまり見かけません。スーパーに売ってる白ネギは鳥取産が多いかな。
関西の主流は緑色の葉を食べる青ネギやけど、京野菜の九条ネギが有名やね。葉の内部のぬめりと、甘みと柔らかさが特徴とか。京都の南区九条あたりで栽培されたのが名前の由来で、約1300年前に栽培されたっていう記録があるらしいです。
でも、「ぬた」はやっぱり分葱やね。
この辺の普通の青ネギでは、辛味とか独特の臭みがあるので~。

遠い昔、小さい頃の、ウチの子どもと私の会話、
長女 「お母さん、このオネギみたいなんは何?」
母  「あぁ、それ? 『わけぎ』っていうねん」
次女 「ふ~ん・・『ワキゲ』か・・」
母  「『ワキゲ』? ちゃうちゃう、『わけぎ』!」
長女 「・・『ワキゲって』・・・」
母  「アンタは想像せんでいいから・・」

その次女が言いました。
「私ら、ヨメに行かさへん気ぃやな」
「ええやん。行かんでも~」 
おひなさま、今年もまだ片付けてないんですよ~ 今年に限らず、ここ数年はすぐに片付けてませんねぇ。
以前、人形店の取材をした時に店主が言いました。
「せっかくのお人形なので、ずっと飾って欲しいですね」
「すぐに片付けないと、娘がお嫁に行けないって言いますよね」
「それはしつけのためですよ。きちんと片付けましょうっていうことです」とのこと。
そう、戒めなんですよね。以来、気軽に、旧暦まで置いてますよ。
せっかく出すんやしね。
確かに、ズボラかも・・・

「ヨメに行きたいんなら、片付け手伝いなさい」
「はぁ~? 意地でも行ってやる~」

画像は、ウチのおひなさま。京都風に並んでます。

「てっぱい」は香川県の郷土料理にありました。フナの酢味噌和えのようです。
ここを参考に

おひなさまに関することは
ここを参考に