事前に、な~んにも調べずに出かけてたので、出石に行ってみて知りました。
出石でもらった観光地図を見て、これ、なんやろ?って入ってみたんです。
これが、なかなか面白い~
出石の永楽館は、近畿最古の芝居小屋やそうです。
明治34年に開館し、歌舞伎をはじめ、新派劇や寄席などが上演され、
但馬の大衆文化の中心となったところ。
やがて、時代とともに映画の上映が中心となり、テレビの普及や
娯楽の多様化で、昭和39年に閉館したそうです。
でも、復旧を願う人々の、約20年の復元活動ののち、
解体して、2年の月日をかけて大改修され、平成20年から、再び開館、
44年の時を経てよみがえったんですよ。
小屋の中です。
入り口でチケットを買って中にはいると、大きな招き看板がありました。
片岡愛之介さんらの招きです。この招きのある壁の右手から入ると、
この風景が広がっているんですね。
チケットを販売してくれた女性が、早口で、ざざ~っと説明してくれました。
舞台を前に、中央に座布団席、両サイドに桟敷席、それに二階席があります。
両サイドの二階席の上には、地元出石のお店の看板がずらっとならんでます。
当時のままの看板で、ホコリをとってキレイにして復活させたそうです。
座布団席には縦横に板の仕切りがあります。
昔はここをお茶子さんが歩いて、食べ物や飲み物を運んだらしいです。
20cmぐらいの板かな・・・ダンナが歩いてみてましたわ~
舞台、つまりステージの天井です。
当時のままの木や竹を使いながら、金属を使って補強しながら、
スクリーンのポールや照明などの設備を整えています。
これらを解体してキレイにして、使えるものを再度組み上げてるんですね。
舞台の上には、映画の上映もしていた関係から、
映写機やら、当時の映画のポスターとかが展示されてました。
渡り鳥シリーズやし・・・昭和30年代?
写真やなくて、みんな絵っていうとこがすごいよね。
花道が左側にあり、その下は地下通路のようになっていて、
いわゆる「奈落」とか、せり上がりのしかけ「スッポン」とかがあります。
昔は、せり上がりも人力やったみたいよ~
舞台の下には、回り舞台の仕掛けが残ってました。
派手なトラテープ、頭をぶつけないようにとスポンジを貼ってあります。
昔は、赤い+印の丸太を、人力で回して上の舞台を動かしたみたい。
今は、これに鉄製のレールを入れて動力で動かすようです。
ま、当たり前か~(笑)
2階席からもよく見えますね。
両サイドとも、座布団の升席になってるけど、
中央の2階席は床が傾斜してて、見やすいようにと、
後ろ側の席は椅子式になってました。
向こう側にいるおっちゃんは、気にしないでね~(苦笑)
でも、よう考えてありますよね~
総数、368席らしいです。
今では、市民ホールと同じように、
歌舞伎、大衆演劇、狂言、落語、コンサート・・・など
いろいろな公演に使用されているほか、
一般にも貸し館しているそうです。
再び但馬の、大衆文化の情報発信の場となり、
地元に愛され続ける施設であって欲しいですね~
但馬の旅、いろんな発見がありますわ。
出石・永楽館のサイトは → こちら