ヤポネシアンレゲェ

新しい日常を追い求めるギター弾きホワイト教授のゆるゆる人生散歩日記。目指すは架空のリゾートミュージックアイランド。

滝田ゆうゴッコ

2009-03-20 15:50:20 | 散歩
本郷の大学に、ちょいと野暮用ありの日。
天気は上々、散歩しないわけがないのです。
時間があるので、喫茶店でゆっくり読書、終着地は、早稲田松竹ラスト1本800円の予定。


まず、赤門をくぐる前にランチタイムは、大好きな万定フルーツパーラーのカレーです。
大正時代から続いているこの店のカレーは、豚肉と玉葱だけの極々シンプルなものでホッコリいたします。店内の円形カウンター、床のタイル、木製のレジもレトロそのもの、永遠に存続して欲しいものです。

この界隈には、他にもカレーで有名なルオーや、レトロチックな喫茶店がひしめいていて、あちこち入っていたらゆっくりできまへん。コーヒータイムは帰り道にとっておいて裏道調査開始。
裏路地へ入ると、昔、小学校の就学旅行で泊まったような旅館や、大正時代に文豪が住んでいたような木造の家が未だにあります。ぼさっとした古いマンションなどは沖縄のにおいがしました。いいねいいね~。
ただ、温泉旅館のような木造3階建てで目立っていた有名下宿は、取り壊されてしまったようで、見つけられませんでした。

大学の14階の窓から町並みを眺めた後、白山のジャズ喫茶音楽館へいくか、根津方面へいくかさんざん迷ったあげく、裏門方面から不忍池へ。
(西荻の某中華料理屋では、年に一回ここのスッポンを釣り上げて、皆で食しているようです)
そろそろ歩き疲れてきたので、コーヒータイムを。以前行ったことのある「乱歩」へ向かうことにしました。

しかし、場所が、根津か千駄木かうろ覚え。しかも根津あたりの裏路地を歩いていると楽しくって仕方がありません。手作りお惣菜屋、魚屋、ご近所同士の井戸端会議、赤提灯、社交場の銭湯等々。
くまなく路地を調査していたら、なんと2時間も歩いてました。

こりゃー、ヤバイと思っていたら、やっと乱歩に到着。
が、定休日、閉まってました、、、ギャフン。

ああ、映画の時間がせまってきた。
休憩する間もなく西日暮里へ出て、手作り卵サンドとチョコのべっとりついたパンを購入、山手線へ。

足はがくがく、身体はくたくた。
しかし!橋口亮輔監督の『ぐるりのこと。』
これが最高の映画でした。

90年代から今世紀初頭に起きたさまざまな社会的事件を背景に、困難に直面しながらも一緒に乗り越えてゆく夫婦の10年に渡る軌跡。
鬼気迫る名演技の木村多江と、ある意味素人演技で大正解のリリー・フランキー。
決して離れることのない彼らのきずなを通して紡がれる希望と再生の物語が、温かな感動を誘い、も~う疲れた身体も自然にホッコリ。
星5つ!