松屋
2013年12月15日(日)
松屋は、いわずと知れた、牛丼の全国チェーン店です。大手がいくつかありますが、私は、吉野家へは、何度か行ったことがありますが、松屋は初めてのような気がします。このような店は行こうと思って行くのではなく、昼時たまたま便利なところにあるから行くというスタイルになります。
関心させられることが多かったです。「経営」という観点からです。効率をとことん追求しているような気がします。それだけではなく、今時の消費者が気になることに、応えようとしている姿勢が伺われます。
松屋の経営者が公共施設を運営したらどのようになるか、異業種でも期待できそうです。
昔、トヨタ自動車がタイヤメーカーを視察したことがあります。タイヤメーカー側は、自動車屋にタイヤのことが分かる訳ないと高を括っていたのですが、トヨタのスタッフが工場の生産ラインの無駄を指摘すると悉く当っていて、タイヤメーカーは青くなったと言います。「無駄を削減して、コストを下げ」と要求されるからです。「こりゃ、痛いや」。タイヤメーカーの経営者は呟いたとか・・。(少々、解説がいります。「痛いや」→「いタイヤ」
言いたいことは、異業種だからと言って素人扱いにすべきではないということです。
・2013年11月30日、広島市中区「松屋」。
「松屋」というだけですが、サブ店名を付けた方が良いと思います。松屋「紙屋町店」とか・・。
安いことにびっくりします。牛丼並280円也と、
豚汁100円也を注文しました。「豚汁」は「トンジル」と読むのか「ブタジル」と読むのかどちらでしょうか。私には、トンと分かりません。「豚カツ」は、「ブタカツ」と読むのか「トンカツ」と読むのか、これも良く分かりません。「トンカツ」と読まそうと思えば、「トンカツ」と表示するでしょうから・・。私は、20代の頃「豚カツ」のメニューを見て、「ブタカツ」くださいと言っていました。意味は、カツカツ通じていました。
キムチチゲ490円也も気持ちを誘われたのですが、先のセット合計380円也で、110円差により心を奪われました。断っておきますが、490円を出せないということではないのです。本日は、松屋でその安い料金はどのような経営努力で成立したかを見るためですから、安いメニューを選んだ方が、より分かると考えたからです。(理屈の多い人間です。妻は「ヘ理屈」と言っています。)
食材情報を掲示し、消費者の情報を知りたいという気持ちに応えています。この店では、高級食材を提供することはないでしょうから、そのような食品偽装は無縁と思われます。
子育て応援イクちゃんサービスとして、「子どもの食器があります。」とありますが、当り前のことだと思います。この当たり前のことを言わざるを得ないほど、子育て応援施策が貧困ということでしょう。
カウンターとテーブルで30~35席でしょうか。客が何回転すれば、営業利益が出るのでしょう。私は約10回転と推測しましたが、根拠はありません。昔、中小企業診断士が飲食店では3回転すれば儲けが出ると言っていたのを思い出しますが、安売りの競争が激しい業界では、3回転で儲けが出るなんてことは到底考えられません。私の頭の回転では、この問題は解けません。
上げ膳と下げ膳が同じカウンターというのが気になります。(段は違いますが) でも、客から見えるだけに、衛生には気を使うようになると思います。
私が食券を買って、テーブルに置いた後、料理が出たのは1分もかかりませんでした。
回転を早くしようと思えば、早く出して早く店を出てもらう必要があります。
一般に、時間に関するコスト意識はあまり十分とは言えません。スーパーで物だしをする場合、スタッフが動くコースまで決めるというようなことまでは、考えないでしょう。しかし、トヨタ自動車は違うのです。あるスーパーへ指導に行った時、最少時間になるようコースを決めたのです。たった1秒でもつもりつもるとコスト削減になるということです。
(例:物だしが1日10回として、1秒短縮すると、1秒×10回×365日=3650秒→約1時間。パートの時間給が1時間1,000円とすると、年1,000円のコスト削減が可能になるということです。問題は、この発想になるかどうかということです。
私は今、毎日が日曜日の生活で、時間を無駄に使っていますので、時間コスト削減余地は無限に近いほどあります。
冒頭サブネイムのことについて書きましたが、ちゃんとありました。「広島紙屋町店」です。
入店から出店まで約15分でした。380円÷15≒25。1分当り25円の食事でした。(意味不明)
・リピータイ度(また行きたい度) ★★★★☆
これから10年後は、可処分所得が今より2割くらい減っていることが予想されます。(消費税増税、年金削減、税・社会保険料の増でです。) 年金生活者の私は、年金支給日の前日は、「松屋の日」になるかも知れません。
肉も十分ありますし、豚汁に具が多く入っているのに、びっくりしました。食材をケチってコストを下げようという意識は、あまりないようです。味ですが、合計380円也を考慮すると、誰か文句を付ける人がいるのでしょうか・・。文句を付ける人がいたら、私はその人に文句を付けたいです。