酒蔵くらしっく
2013年12月18日(水)
(一昨日の続きです。)
この酒蔵は、酒蔵の名前を「くらしっく」(classic)にしてしまいました。
他の酒蔵との差別化を図るというのが、発想の原点といいます。ここ喜多方には10軒の酒蔵がありますので、その中で特徴を出そうと思えば、工夫がいります。この酒蔵はそれにチャレンジし、成功しているようです。
11月13日、喜多方市のおたづき蔵通りを散策していると、朝9時頃にもかかわらず、酒蔵がオープンしていました。
写真では分からないのですが、左の看板に「初雪が降り寒くなりました。」とあります。昨日降ったのです。・・ということは酒造りの季節ということですね。
創業1717年!なんとも言葉がありません。伝統の米麹です。
観光地の酒蔵ですから、特に華やかです。
シャキシャキした感じのスタッフが蔵を案内してくれました。これから仕込む酒米が積み上げられています。
酒蔵によっては、温度管理をして年から年中造っているところがありますが、そのような経営には少々批判的なようでした。今年の夏、訪問した獺祭の酒蔵は、最新鋭工場で季節に係わらず造っています。
これで米を蒸します。
麹室は厳重です。
古い蔵で、3.11の被害はあったのですが、この地方は岩盤が固く被害は少なかったと言います。
ここでもろみ中の酵母にモーツアルトを聞かせています。発酵が遅れるのだとか・・。
バッハやベートーヴェンも試したのですが、モーツアルトが一番効果があったと言います。
BOSEのスピーカーで聞かせていました。
酒造りの過程を何とも楽しいイラストにしています。
商品展示室では、ダイアトーンのスピーカーでモーツアルトのヴァイオリン協奏曲を流していました。
ダイアトーンの50周年記念として、ダイアトーンのスピーカーでモーツアルトを聞かせた酒を特別限定で作ってもらったということです。
ダイアトーンはNHKのモニタースピーカーで有名です。最近のラインナップを調べてみました。
http://diatone.mee.co.jp/index.html
DS-MA1、1本105万円也とは!スピーカーも高くなったものです。
姉夫婦が厚かましく、何度も試飲をさせてもらっていました。
この酒蔵は、毎年2月に広島で行われる「福島県物産展」に出店しています。
昨年、主催者のスタッフにクラシックをいただきました。
http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/c9c2205498bae3f0a29b2d88c1913220
蔵のまちにある酒蔵で、蔵粋(クラシック)というネイミングは粋だと思います。
モーツアルトを聞かせていますが、ワーグナーとかマーラーなんぞはどうでしょうか・・。私は、マーラーとかワーグナーの音楽を聞きながらだと、2倍くらい飲めるような気がします。
・・と、ここまで考えて、真面目な話、どの作曲家の音楽を聞きながら飲むのが良いか、真剣に考えてみたくなりました。
・バッハ 飲みながら、飲み過ぎて、天に召されるかも知れません。
・モーツアルト だらだらと飲むような気がします。
・ベートーヴェン 時々、酔いがさめるのではないかと思います。
・ブラームス 渋めのワインが合っているような気がします。
・シューベルト 泣きながら飲む感じでしょうか。
・ラヴェル 一気飲みしそうになります。
・ブルックナー 酔って聞くと怒られそうです。
・マーラー 飲兵衛が、間違いなく記憶を失うほど飲みます。
・ワーグナー 飲みながら、さわーぐなー