ミュージカル「ウエイトレス」の初日公演を観に日生劇場へ行った。
本作は、アメリカ映画「ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた」(2007年)をベースに製作された、ブロードウェイミュージカルです。2016年3月にブロードウェイにて上演が始まると、瞬く間に記録的興行成績を上げ、全米ツアー公演、及び、ロンドン・ウェストエンド公演も大盛況となりました。グラミー賞ノミネート歴を持ち、楽曲を手掛けたサラ・バレリスを始め、脚本、作曲、演出、振付の主要クリエイティヴを全て女性クリエイターが担当したことがブロードウェイ史上初の出来事として注目を集め、そのキュートな世界観が女性の心をわしづかみにし、圧倒的な支持を得ました。アメリカ南部の田舎町で、とびきりのパイを売る評判のダイナーのウェイトレス、ジェナを演じるのは、ブロードウェイやウェストエンドに赴き同作を観劇し、出演を熱望した高畑充希。彼女の熱意が実り、2021年日本初演が実現。コロナ禍の影響のあった2021年3~5月の初演も満席の大盛況で、高畑充希はジェナの演技により2021年に第46回菊田一夫演劇賞を受賞するなど、日本初演は大成功を収めました。夫からのモラハラにもめげない“前向き”な主人公ジェナが、“オタク”と“姉御肌”のウェイトレス仲間の助け、ジェナに手を差し伸べる医師との出会いを経ながら、望まない妊娠という問題に立ち向かう。妊娠・出産・離婚・自立・養育など、女性の人生の岐路を、ジェナを中心に、人間味豊かな、また一通りではないキャラクターたちが織りなすミュージカル・コメディが豪華新キャストも迎え、2025年に再演を果たします。
高畑充希が好きで、さらに彼女の歌声も好きなので1月の時点で休日のお楽しみとして水曜日公演を先行予約したら気が付けば初日公演だった。映画鑑賞後に2022年以来の日生劇場へ向かう。場内の九割は女性で満席御礼のソールドアウトとのこと。スピーディーで流れるようなセット展開が気持ち良い。初日ということもあり冒頭で一部ぎこちなさがあったもののやはり彼女の歌声は実に素晴らしかった。
私の好きなアメリカンダイナーのネオンサインが印象的な舞台で生演奏のバンドがセットのように組み込まれている演出は良かった。ちなみにソニンだと知ったのは帰宅してからだった・・・
何はともあれやはりライブはいいものである。観劇後に無性にパイが食べたくなる作品であった。