先日非常に興味を惹かれる記事が掲載されていた。
日本初の「遺品整理専門会社キーパーズ」の吉田太一社長のインタビュー記事である。故人の家財道具をひとつずつ「形見分け」「リサイクル」に仕分けして搬出し、遺品の供養、部屋の掃除、脱臭まで行う。餓死や自殺があった部屋にも遭遇するが「どんな仕事でも断らへん」がモットーの大阪出身の47歳である。年齢が私とあまり変わらない・・・
インタビューの中で「死生観」について
「・・・周りを見渡すとただ漠然と生きている人が多く、いつか死ぬのだから一生懸命生きようという意識が現代には希薄している。その為には何歳まで生きようと目標を立てること。実際には分からないがまずここまで生きようと設定を作り、やり残していることを考えると自ずと優先順位が決まって来る」
孤立死の殆どが男性という状況について
「男性の孤立死は、仕事中心に生きて来たことが大きな原因で、仕事→寝る→食べるのワンパターンの生活で、食べる時と寝る時は言葉が要らない。職場でも話す言葉は限られている。趣味を持っている人ならともかく、家の外では話題が全くない。サラリーマンを長年やっていると気付かないうちに自分が不器用になっていることがある。そんな人がリストラや定年退職したり、奥さんに先立たれたりすると社会から孤立しやすくなる」
女性との違いについて
「男性の会話は『目的』と『結果』があることで成り立つケースが多く、会話自体を楽しんでいる訳ではないが、女性は話す事でストレスを解消したり、楽しさを覚えたりするコミュニケーション能力が高い。しかし最近は働く女性の増加と共に女性の孤立死も増加するのではと危惧している。」
孤立の防止について
「まずは孤立死の実態を知ることであるが、自分自身が変わろうとしても急には難しいので、例として後輩たちに自分の反省を語る事。積極的に会話して、俺たちみたいにやったら困るから『趣味くらい持て』『挨拶はきちんとしよう』『人間関係を面倒臭がるな』等と他人に助言した瞬間から、自分もその危険から離れることが出来る。自分が教える側になったら意識が変わる。助言する機会を作れば、孤立していく人生に歯止めがかけられる。」
これまでの自分自身の生き方、考え方に非常に共感することが多く、私がよくこのブログでも書いている「興味のアンテナ」「優先順位」「趣味」「挨拶」が繋がって行くのでつい嬉しくなった。特に最後の「助言」については、いつも後輩たちに(偉そうに)話す度に実は自分自身に言い聞かせている事が多いな~と感じていたので、まさにその通りだと思った。またこれまで仕事上で私自身、何回か死に際を垣間見て来たおかげで、人生観はかなり変わったと思っている。
さてさて私自身の準備は万全だろうか?
【明日21日(火)~22日(水)は連休となります】
有限会社やな瀬不動産