東京下町・新小岩駅の不動産屋二代目のつぶやき

東京の下町・葛飾区新小岩で今年創業49年を迎えました不動産屋の二代目が気ままに書き綴った独り言ブログです。ブツブツ・・・

映画:「死刑台のエレベーター」

2019年03月31日 09時51分51秒 | 映画の話

映画「死刑台のエレベーター(1958年公開)」を観た。

【解説】ノエル・カレフの推理小説を、製作当時25歳だったルイ・マルが監督した傑作サスペンス。パリの土地開発会社の重役ジュリアンは、その会社の社長夫人フロランスと不倫関係にあった。情事の果て、2人は社長を自殺に見せかけて殺す完全犯罪を計画し、実行に移すが、犯行直後、会社のエレベーターが停電で止まり、ジュリアンが閉じ込められてしまう……。出演はジャンヌ・モロー、モーリス・ロネ、リノ・バンチュラ。音楽にマイルス・デイビス。2010年、ニュープリント版でリバイバル公開。

ストーリー的に絶対ハラハラするに決まってるじゃんと観始めるのだが、ストーリーが停止したエレベーターから様々な展開となり、肝心のエレベーター内の緊迫感もさほど伝わってこない。私にとって翌朝エレベーターが動き出したにも関わらず、何故「外しに」行かなかったのか?が一番の謎で、ラストシーンもこれが見つからなくても・・・って感じでエンディングを迎えた

結果的に私にとってマイルス・デイビスのトランペットの音色もジャンヌ・モローの美しさもさほど響かなかった作品だった。

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続・サイン認証

2019年03月30日 09時35分54秒 | 不動産屋の話

先日銀行の窓口で納税の手続きをした。

衝撃的な前回のサイン認証とは異なる銀行だったが、「法人は伝票が必要」とは認識していたので、出金伝票を記入して窓口に提出して待っていると、窓口の横の新たな機械に目が留まった。

確認すると「STM 税公金・振込自動受付機」とのことで、伝票記入も不要で納付書も自動読み取りしてくれ、この機械だけで支払いが出来るらしい。

少子化の波は確実に押し寄せているようだ。

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44周年

2019年03月29日 09時30分31秒 | 不動産屋の話

おかげさまで当社は本日で44周年を迎え、また東京都知事の免許番号も13となりました。

なかなかの老舗感満載である。

44と言えば映画ダーティーハリーで使用していた44マグナムを思い出すが、今年も「暴発」「乱射」することなく冷静沈着で取り組んで参りたいと思います。

これからも何卒宜しくお願い致します。

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新元号

2019年03月28日 09時51分23秒 | 不動産屋の話

五月契約満了の法人さんから「更新契約書がまだ届かない」との連絡があった。

重々承知しているのだが、送るに送れない事情がある。

当社の契約書は元号スタイルなので、5月以降始期の契約の場合は新しい元号が決まらないと作成が出来ないからである。

この機会に西暦スタイルへの変更も考えたが、やはり無難に元号スタイルにすることにした。

政府は混乱を招くとか、各種コンピューターの変更設定のギリギリの猶予期間とか様々な理由で発表は1ヶ月前となったようだが、もう少し早く発表してくれてもい?とも思う。

でも10連休をプレゼントしてくれるので、その要望もそれほど強くはない。ちなみに当社は4/29(月祝)午後から5/5(日)の6.5連休だが・・・

さてさて4/1の発表まであと4日。

どんな元号になるんだろうか?と期待をしつつ、これで昭和・平成と三つ元号を生きたことになるのはちょっとだけ複雑である。

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イチローの言葉

2019年03月27日 09時00分00秒 | 野球の話

【本日は定休日。予約投稿にて】

先日引退表明をしたイチロー。

あえて語るまでもなく素晴らしい選手である。

これまで本ブログでも2007年8月の日米通算2787本安打(日本歴代3位)から始まり、2009年3月のWBC二連覇を決める決勝打・・・と数々掲載して来た。

彼の言葉の中でとても印象深いのは第二回WBCで日本人メジャーリーガーが怪我を恐れて参加を見送る中、出場を決めた彼が言った「(出場して怪我をしたとしたら)それまでの選手」との言葉である。

これは自分の中でかなり頻繁に唱えることがあるほど、深い言葉であった。

【なかなか粋だった空港の搭乗ゲート】

当にお疲れ様でした。

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サイン認証

2019年03月26日 09時53分57秒 | 不動産屋の話

先日銀行の窓口で出金をした。

受付番号票を受け取り、引き出し伝票に記入しようとしたら、テーブルに伝票が見当たらず、行員さんに訊ねると「窓口でのお手続きになります」とのこと。

しばらくして番号が呼ばれ、窓口へ行くとカウンターの上に見慣れない機械が置いてあり、下のパネルに署名するとのこと。パネルにサインはショップでも見掛けるのだが、届出印も上の小窓パネルにそのまま捺印するとのこと。カルチャーショックというよりもすっかり世の中に取り残された昭和の爺さん気分で、通帳と身分証明を提示しながらただただ感心ばかりしていた。

ペーパーレスもここまで来たのか~と、銀行を出てからもひとり「へぇ~」を繰り返していた。

【明日3/27(水)は当社定休日となります】

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ブログ13周年

2019年03月25日 13時23分34秒 | 二代目のつぶやき

2006年3月25日から始めた本ブログが本日で13周年を迎えた。

平成最後の年で開設してから4748日目とのこと。

今年は様々な面で新しいステージに上がる気がする。

それがファイナルステージではなく、さらなるステージがあるようにしたいものである。

これからもご愛読宜しくお願い致します。

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映画:「PARKER/パーカー」

2019年03月24日 10時09分40秒 | 映画の話

映画「PARKER/パーカー(2013年公開)」を観た。

【解説】ジェイソン・ステイサム主演で、リチャード・スタークの犯罪小説「悪党パーカー」シリーズの1作「悪党パーカー 地獄の分け前」を映画化したクライムアクション。監督は「Ray レイ」「ディアボロス 悪魔の扉」のテイラー・ハックフォード。プロフェッショナルな強盗として闇社会に生きるパーカーは、同じ目的のために集まった4人組と組んで150万ドルの強盗に成功する。しかし、4人組はパーカーに瀕死の重傷を負わせ、分け前を奪って逃走。なんとか一命を取りとめたパーカーは復讐に乗り出すが、その背後には恐ろしい刺客が迫っていた。「悪党パーカー」シリーズの映画化は、メル・ギブソン主演、ブライアン・ヘルゲランド監督の「ペイバック」(1998)以来13年ぶり。

オープンから強盗のプロたちの見事な手口を披露するものの、次第に尻つぼみ。ジェニファー・ロペスの登場で息を吹き返すかと思いきや、彼女の魅力をほとんど発揮出来ないまま、地味にエンディングを迎える。

終始クールでポーカーフェイスのジェイソン・ステイサムだが、最後に宝石を手にして笑うシーンですべてがっかりしてしまった。

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伊丹空港から伊丹十三記念館へ行って来た・後編

2019年03月23日 09時36分12秒 | ひとり旅の話

今回の愛媛再訪のきっかけは伊丹十三記念館の存在を知ったからである。

彼の作品はこれまで本ブログに2008年1月映画「お葬式」を始め書いており、映画「マルサの女」については2012年10月2018年2月と2回掲載しているほど好きで時々無性に観たくなる不思議な作品たちであると同時に、伊丹十三の役者やクリエーターとしてのマルチな才能にも興味が非常にあった。

ホテルのある松山随一の繁華街・大街道(おおかいどう)から伊丹十三記念館のある東石井までのアクセスは「バス」「車」「タクシー」としか書いていないが、地図で見る限りは一本道だし、どうにも近く感じる。しかしホテルのフロントでもお巡りさんにも訊ねたが、異口同音に「徒歩ですか・・・いや~」と言われ、俄然燃えてしまう。ん?以前も熊本で同じことがあったような・・・

【赤矢印が宿泊地】

ずんずん砥部(とべ)道路を南下する。開館時間は10時で松山空港へは遅くとも12時には到着していなければならない状況だったので、記念館滞在時間は1時間と設定しつつ、あれこれ帰り方を考える。タクシーでそのまま空港へ向かうと25分とのことでこれが最短プランと位置づけて、次に南下途中で見つけた伊予線いよ立花駅から松山市駅まで戻り、そこからリムジンバスに乗るパターン。そしてバスで松山市駅まで戻るパターンの3つを考慮しつつ、さらに南下しながらタクシーの走行状況もチェックしながら、ようやく記念館に到着。約2.3kmを約30分で踏破。ちなみに松山駅と松山市駅があるので注意。

敷地内に彼が最後の乗っていたベントレー(上画像・中段右)が展示されている。開館時間前の9時45分だったので駄目元で受付に行くと、快く受け入れて頂き、見学開始。館内の一部は撮影可能という伊丹さんらしい太っ腹の対応にバシバシ撮影。もちろん映画関係の展示には食い入るように見学したが、クリエーターとしての芸術性に惹かれ、(上画像・上段)ポスターのデザインは実に素晴らしく、館内でのアンケートでポスターやポストカード等に商品化して欲しいと書いたら、ホームページに掲載して頂いた。

中庭(上画像・中段右)が実に心地良かったが時間の関係で余りのんびり出来ず、終始気持ちの良い対応をして頂いたスタッフさんと別れ、バスで松山市駅まで戻り、空港へ向かった。ちなみにこの日は13日で名前にちなんで映画の無料上映「(今回は)マルタイの女」があったが、「十三時」からだったのでまた次回にしよう。おしまい

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伊丹空港から伊丹十三記念館へ行って来た・中編

2019年03月22日 09時33分17秒 | ひとり旅の話

伊丹空港からわずか50分で松山空港に到着。2015年4月以来4年ぶりの愛媛入りである。

リムジンバスで松山駅まで移動し、予讃線(よさん)に乗り込むこと46分で下灘(しもなだ)駅に到着。海の見える駅としてドラマや映画のロケ地として有名な駅であるが、無人駅のホームにはカメラを持った人が溢れており、また一緒に同乗していた乗客の大半が同駅で下車した。

各自ベンチに座った状態や看板の前で撮影するため、順番待ちの列が出来ている。何とかまばらになった瞬間を狙って撮影し、約1時間後の松山駅行きまで時間をつぶす。再び松山駅まで戻り、路面電車に乗り、ホテルにチェックイン。6km先の奥道後温泉からパイプで直接引湯した館内の大浴場に浸かった。

翌朝は早起きして、ホテルで借りたレンタサイクルで道後温泉へと向かう(約15分)。今年1月15日から大規模な保存修理工事が始まった道後温泉本館は前回入浴したので、今回は本館すぐ近くの2017年9月にオープンした「別館・飛鳥乃湯泉」に入った。前回本館では体験出来なかった休憩付きにしたので、60畳の大広間休憩室に通される。本館にはない露天風呂も楽しみ、朝早かったおかげで貸し切りだった大広間に戻り、お茶を頂き、再びホテルまで戻ってチェックアウト。この旅の最終目的地である「伊丹十三記念館」へと向かう。(つづく)

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伊丹空港から伊丹十三記念館へ行って来た・前編

2019年03月21日 09時43分50秒 | ひとり旅の話

昨年から始まった太陽の塔の内部見学へ出掛けた。伊丹空港着陸直前に太陽の塔が小さく見える。

1970年の大阪万博(日本万国博覧会)のシンボルとして芸術家・岡本太郎によって制作された高さ70メートルの「太陽の塔」。約50年近く閉ざされていた塔内を大規模な修復を経て再び公開されることとなった。昨年息子が大阪に赴任した時に思い立ったものの、公開から一年が過ぎてようやく訪れることが出来た。

空港からモノレールで万博記念公園駅で下車。駅から遠くに太陽の塔が見える。約10年ぶりの再会である。公園内に入り、塔の後方の地下にある受付にて事前に予約をしたQRコードを見せて入場。廊下の窓から見上げると太陽の塔がにょきっと見える(上画像左下)。そして「地底の太陽ゾーン」の展示スペースで万博終了後に行方不明となった巨大なオブジェ「地底の太陽」の復元作品を見学(上画像右下)。そしていよいよ塔内見学が始まる(上画像右上)。

高さが41メートルもある「生命の樹」の周りをめぐるように階段を上がりながら、途中でスタッフさんの説明を聞く。塔の左右に広がった腕の部分まで登って30分で終了。塔内は一階部分のみ撮影可能だったが、両腕の内部が撮影したくなるほど実にSFチックで素晴らかった。当時4歳で訪れたものの、ほとんど記憶がなく、塔内に入れたかも覚えていないが、スタッフさん曰く「当時の見学は(今回登った階段部分にあった)エスカレーターでの移動で、ものの5分程度で終了」したとのこと。

また当時は上画像のように両腕から出入りが出来たそうだが、まったく当時訪れた記憶がまったく思い出せないまま、見学を終え、伊丹空港から松山行きの飛行機に乗り込んだ。(つづく)

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合計7時間半の鑑賞

2019年03月20日 09時00分00秒 | 休日のつぶやき

【本日は連休最終日。予約投稿にて】

先日の休日は午前中に歌舞伎鑑賞し、夜から武道館でユーミンライブだった。

歌舞伎は11時から始まり、幕間を挟んで15時半過ぎに終演。その足で九段下まで移動し、約3時間のコンサートだったので合計7時間半もの間、椅子に座っていたことになる。さらに私よりも年上の1964年築の武道館は座席は狭く、背もたれは腰掛のように低いので、途中から座っていること自体が辛く感じてくる。「ライブならスタンディングでしょ?」と思うところだが、高齢者に優しいアーティストはアンコールまで静かに座ったままで鑑賞させてくれるので、「早く立ち上がりたい」気持ちはそのままアンコールまでお預けだった。

翌日腰が痛んだのは腰痛ではなく、武道館の低い背もたれが擦れた痛みだったが、さすがに一日7.5時間は長かったかな?と思った。

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カンナ8号線

2019年03月19日 09時00分00秒 | 音楽の話

【本日は連休初日。予約投稿にて】

先日のユーミンライブでも流れた昔から好きな「カンナ8号線」。

「想い出にひかれて ああここまで来たけれども あの頃のふたりはもうどこにもいない」の歌詞だが、なぜだか「・・・来たけれども」のあとに歌詞にはない「遅い」があると思っていた。

「来たけれども」の「も~」と「遅い」で「来たけれども~もう遅い」と聞こえる。

あれはコーラスとして入っているのか不明であるが、ストーリーの流れとしては合っているのでいいのだろう。

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よしもとお笑いまつりin江戸川2019

2019年03月18日 09時39分20秒 | 新小岩の話

先日「よしもとお笑いまつりin江戸川2019」の広告が入っていた。

昨年大阪で観た銀シャリや私の好きな和牛を始め、中川家、ジャルジャル、尼神インター・・・となかなかの出演者に、家族たちも全員行きたいとのことで事前に抽選申し込みを入れた。地元で観れるなんていいじゃんと家族で盛り上がりつつ迎えた抽選結果当日。

「前の席だったらいいな~」とサイトを開くと・・・

落選の文字・・・げぇ、そうなの?甘く見てた・・・

すでに予定を書き入れていた5/25のスケジュールを静かに消した・・・

【明日3/19(火)~3/20(水)は当社連休となります】

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歌舞伎:「三月大歌舞伎」

2019年03月17日 10時11分35秒 | 歌舞伎の話

先月に続き、歌舞伎座で「三月大歌舞伎(昼の部)」を観た。

【みどころ】

一、女鳴神(おんななるかみ)松永弾正の娘鳴神尼が、父の仇敵である織田信長に恨みを抱き、雨を降らさぬ行法を用いて龍神を滝壺に封じ込めてしまいます。龍王ヶ峰の岩屋に引き籠る鳴神尼のもとへ、美男の雲野絶間之助が訪ねて来ると、心奪われた鳴神尼は夫婦固めの盃を交わします。鳴神尼が色香に惑っている隙に行法を破ろうとする絶間之助ですが…。荒事の名作『鳴神』を女方で演じる趣向の作品です。豪快な押戻しが登場し、幕切れを盛り上げます。

二、傀儡師(かいらいし)傀儡師が、お七吉三の恋模様や牛若丸と浄瑠璃姫の恋物語、船弁慶などの人形芝居を、自らを人形に見立て次から次へと踊り分けます。大道芸の人形遣い、傀儡師を題材とした風俗舞踊で、それぞれの登場人物を表現する演者の技量が求められます。洒落た味わいのひと幕をお楽しみください。

三、傾城反魂香(けいせいはんごんこう)近江の六角家、高嶋館に召し出された絵師の狩野元信は、御家乗っ取りを企む家老不破道犬の悪計によりしばり付けられます。窮地に立たされた元信が自らの肩先をくい裂き、襖に血を吹きかけて虎を描くと、絵から虎が抜け出てきて難を逃れます。一方、館の外では六角家の息女銀杏の前を守護するために、弟子の雅楽之助が駆けつけます。〈高嶋館・竹藪〉
 山科の里、師匠である土佐将監の館へ、絵師の又平と女房おとくが訪れます。土佐の名字を授かりたいと願い出ますが、言葉が不自由な又平に代わり、口達者なおとくが懇願するも聞き入れられません。絶望した又平は今生の名残に、手水鉢を石塔と定め自画像を描くのですが…。〈土佐将監閑居〉
 絵師が起こす奇跡が鍵を握る、近松門左衛門の義太夫狂言の名作。又平とおとく夫婦の絆が描かれる、おなじみの「土佐将監閑居の場」に、前段となる二場を加えた上演をご堪能ください。

今回初めて二階桟敷席での鑑賞ですぐ真下の花道を観るには前かがみにならなければならないが、靴を脱いで座椅子にもたれかかり、掘りごたつ式の足置きは何とも粋だった。

第二幕・傀儡師では幸四郎単独の舞で魅了し、第三幕・傾城反魂香では幕間を挟み、主役が幸四郎から白鴎への親子リレーとなり、ストーリーの中心が一変するのだが、絵師又平(白鴎)と妻(猿之助)との夫婦の絆が実に素敵だった。男性目線としては第一幕・女鳴神で裏切られた尼(孝太郎)の鬼の形相には背筋が凍り付き、第三幕では甲斐甲斐しい妻に憧れることだろう。ちなみに銀杏の前役の中村米吉の可愛らしさに惚れ惚れしてしまった。

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