入口のすぐ脇には下駄箱もそのまま残されている。
番台の位置に受付がある。つい入浴料を払いたくなるが、ここは無料で展示しているので記帳だけをする。展示されている作品たちは特別な被写体ではなく、どこにでもあるような日常風景を切り取ったものが多いのだが、彼が撮影するとても何だか良い感じに見えるので不思議である。
私が以前大阪で撮った作品もなかなかではないか?と自画自賛する。
汗がひいた頃、ギャラリーを後にする。そのまま日暮里に帰るのも芸がないので、そのまま上野方面までプラプラと歩く。旧吉田屋酒店(台東区立下町風俗資料館)や東京芸術大を眺めながら、上野公園を通り抜ける。
天高く噴き上げられる噴水についつい身を投じたくなる。
木立から漏れる日差しが何とも気持ちが良い。
ここまで来たら西郷どんにも挨拶せねばとさらに歩みを進めた。
結局日暮里→鴬谷→上野→御徒町と四駅分を歩き、ヘロヘロになりながら御徒町から電車に乗り込む。でも私の休日はまた終わらない。これから次の目的地へと向かうのであった。(つづく)
有限会社やな瀬不動産