先週、世の中の三連休空けの翌日、長野県までひとりドライブに出掛けた。
目的地は鹿教湯温泉である。
・・・昔、信心深い猟師が矢傷を負った鹿の後をつけたところ、鹿が水浴びをしてしばらくすると元気になり走り去っていきました。不思議に思い近づいて見るとそこにはお湯が湧いていました。文殊菩薩が鹿に化身して猟師にお湯のありかを教えたといわれることから、鹿教湯の名の由来となりました。現在も病気や怪我を治す湯治場として広く知られています。温泉の入浴効果を利用したリハビリテーションや健康づくりのための施設があり、全国でも数少ない環境省指定国民保養温泉地です。(上田市役所ホームページより)
鹿教湯温泉は「かけゆ」と読む。漢字変換にも対応していない・・・私にとって茗荷谷(みょうがだに)や東雲(しののめ)よりも高度な読み難い地名である。長野県の鹿教湯温泉で温泉療法の為、長期宿泊している母を迎えに行った。なんて孝行息子なんでしょう。最初はただ迎えに行ってその日のうちに戻る予定だったが、最近長い距離を走ったことが無く、一日で往復するのも大変だし、大型台風が東京に直撃する前に逃げるように一泊しようと決めたのはわずか二日前だった。ただ普通なら同じ旅館に宿泊するところであるが、最寄りの松本市内の別の宿に前泊することにした。照れくさい孝行息子でもある。
当社連休初日の朝。テレビやラジオでは大型台風26号接近のニュースが流れているが、「まあ大丈夫だろう」と小雨が降り始めた昼前に新小岩を出た。設定したナビには「全行程239km・到着予想時間3時間」の文字が表示される。「フルマラソン5回分以上か~」と見当のつかない数字をちらっと見る。

よし行くぜぇと意気揚々と高速に入るが、いきなりの大渋滞・・・。停車している車窓から都内を見降ろしていると雨が次第に強くなってきた。ようやく首都高を抜け、中央自動車道へ入ると、「右手の競馬場」を探したくなるが雨はさらに強くなり、よそ見もせずにハンドルに集中する。渋滞も無くスイスイと走っているとナビが「神奈川県入り」を伝えてくれる。出発から約2時間後に談合坂SAで遅めの昼食。雨で景色が煙っている。

ひとりの車中には自分で作った先日のサザンライブのセットリストや購入したばかりのsuperflyのアルバムを流す。そして今回二県目の「山梨県入り」のアナウンスが流れ、高校時代によく出掛けた"青春の地"小淵沢を過ぎ、岡谷ジャンクションから長野自動車道へと入る。そしてようやく三県目の「長野県入り」のアナウンスが流れる。途中靄(もや)で前方の視界が見えない恐怖を味わいながら、ようやく15時過ぎに「松本IC」に到着。市内を走り、やっとホテルに到着。268km、遠いぜぇ~松本。予想より29kmも遠いじゃないか・・・

チェックインして荷物を置いてひと休みしたいところだが、こんな時ばかりは行動的な私は小雨の中、松本市内を散策。国宝である松本城へと向かう。

女鳥羽川を越えると松本城が近づいて来る。城内に入る時間がなかったのでお堀沿いに外観だけを眺めた後、雨の城下町へと進む。特に今回見たかった「大正ロマンの街並み」と呼ばれる大正・昭和を通じ、庶民文化の先端を行くハイカラな街として栄えた面影が今に残っている情緒豊かな街並を眺める。

手にした地図が雨でぐしゃぐしゃになりながら、そのまま当時の風情を残している小道「ナワテ横丁」を抜け、松本駅前へと戻った。(ちなみに松本にはパルコがあった
)

松本駅前の気温計は13度を示していたが、それほど寒さを感じないまま、ホテルに戻ると疲れがどっと出た。温泉地にも関わらずホテルの小さなユニットバスに膝を抱えたまま浸かり、地元の居酒屋さんで馬すじ味噌煮込みで一杯やってベッドに入った


あすからまた頑張ろうっと
【総武線・新小岩駅 賃貸専門店】有限会社やな瀬不動産