先日の台風19号で初めて経験した避難勧告。
月末に賃料をお支払いに来られた入居者さんと避難の有無について訊ねると、約九割は避難しなかったようで、避難した人は学校や都心部のホテル、離れた親元へ向かったとのこと。車を高台の駐車場へ移動した方もいた。最初から避難するつもりはなかったものの、初めてのことだったので正直なところ適切な決断や行動がなかなか難しかった。
先日の新聞記事で約100世帯が住むマンションで3階以上の部屋に1~2階の住民20世帯が垂直避難した「分泊」について書かれていた。そのマンションには10年以上の入居者さんが多く、住民同士で声を掛け合いながら、顔見知りがほとんどだったので受け入れが可能だったとのこと。
これからは想定出来なかったようなことが次々に起こるであろう。数年前には津波が町を飲み込むことも、暑さで人が亡くなることも想像も出来なかった。どこか他人事のようだった様々な自然災害がもう目の前に迫っていることを再認識しつつ、様々な準備と共に最後は遠くの親戚ではなく近くの他人であることも改めて肝に銘じていかなければならないだろう。