ネットの映画サイトには『パラサイト』がなかったので、久しぶりにビデオショップで借りてきた。
見終わって、すぐに日本の『万引き家族』を思い出した。二つ映画はとても特殊な、ありそうもない家族のその断面を描いた点では同類項ともいえるだろう。
日本の映画の方が、お先が真っ暗、隠微で、そして、筋が読めてしまう。全くいじましくて、その場しのぎで、先の明るさがまるでない。それがこの国の現状と将来なのかもしれない。
それに比べて、韓国の方は、まだ家族に未来が、将来があるような気がした。なにより全編も、ラストも明るかったのだ。
両国の経済、あるいは個人の収入や暮らし方の差が如実に出たのだろうか。
ただ淋しかったなあ。残念なことに、二度見れるほどに韓国映画の方がおもしろかったのだ。