随分、前のことだけど、大物政治家の事務所にお邪魔したことがある。
表通りに面した古びたビルだったが、入ったら二十ぐらい机があって、多くの秘書が何やら仕事をしていた。
さしたる事業も、儲け仕事も無いのに、まるで中小企業の事務室のようだった。
その時感じた「政治というのはどんなに儲かる事業をしているのだろうか?」と。
最近、広島の河井夫婦の買収選挙に流れた1億5千万円のことがネットで話題になっている。
古臭い田舎の買収選挙と思うが、東京でも香典や贈答品の事件で議員が辞職する。
金と選挙の関係は相変わらずで、この国の政治の根本の課題である。
その元凶の一つには、議員の秘書が多過ぎるのではないか。何か変なことしないと食べさせるのは無理だと思うのだが、…。
広島の多額な選挙買収資金の一部は応援に来た秘書群団の中に飲み込まれたような気がしている。
田植えの時期です。