「終戦」という言葉は実に巧妙な言葉の使い方だと思う。
「戦争は負けたのですか?」という問いに「戦争は終わりました」という答えになります。
一つ二つ飛び越えた、一歩先、二歩先の答えをして、本来の問いの答えをはぐらかしているのです。
つまりは、「朝ごはん食べましたか?」「ご飯は食べていません。(でも、パンは食べましたから)」近ごろの流行りの「ご飯論法」の先取り感があります。
これは、天皇が「聖断」によって戦争を終わらせた、という意味付けする立場もあります。段々この考え方は薄れて来ています。そんなことが七十年以上前にあったのでしょう。
もっと難しく云う学者もいます。
九月二日は降伏文書調印の日なのですが、「ポツダム宣言の延長線上にある停戦協定に調印した日」と書かれていました。さすがに論が立ちます。
この本は目が疲れそうなので必要な所だけ読むことにしょう、と。