細田派から安倍派に名称が変わった頃から、「安倍党」という位な勢いを感じていた。
「台湾有事」「防衛費のGDP 2%」何の理屈もへったくりもないのに、言葉だけが異様に強かった。自民党の右傾化が世間や社会の右傾化まで侵食して行く勢いがあった。
その原因は面白可笑しくメディアが大きく取り上げたからであろう。そして、橋下、三浦、スシローら定番の御用タレントが外野で声を上げ、更に騒ぎを大きくしていく。
ところが全く違う方面から思いもしない厄災が降って来た。これは民主党政権に降りかかった東日本大震災といった天災ではなく、あくまでも過去の怨霊のような厄災であった。
奈良の安倍元首相遭難事件で、ガラリと政治の位相が引っ繰り換えった。
かつてのオウム真理教に匹敵して、何故か今まで鳴りをひそめていた統一教会が亡霊のように復活してきたのだ。
オウム真理教はサリンを造り、実際に散布し、ヒトを死に至らしめたカルト宗教団体だった。その時に、「統一教会」も霊感商法や合同結婚式でメディアのやり玉に挙がっていた。
何故だか、その後はずっと身をひそめていたが、今や「家庭連合」と名前を変えて平然とマスコミの前に現れてきた。
それも「統一教会」に一生を台無しされた男の手製の2発の銃声によって、突如蘇った妖怪の如く公衆の面前に顔を出したのである。
宗教団体の代表が記者会見をする。かつてオウムでは上祐とかいう人が出てきたが、今度出てきた田中という人は紳士面をしているが胡乱臭さという点で同じ匂いがする。
そして、「統一教会」が「勝共連合」に関係し、その成立には安倍氏の祖父岸信介が関わっていたことが公然となった。初めて、「統一教会」が岸家と強いつながりがあることが、これも公表された。
結局、自民党安倍派はいったい何だったのだろうか?これからその答えが出ようとしている。
先日、都会(藤沢)に出ましたが、街はコロナの為か静かでした。