本殿回廊から大鳥居(国の重要文化財)をのぞむ
豊国神社(重文・千畳閣)横にそびえる五重の搭(重文)
世界遺産(文化遺産)、日本三景の一つ宮島。
『平安の雅を今に伝える歴史と浪漫の島』と謳われる安芸の宮島。
絶好の秋晴れに恵まれて、エッセイ同好会御一行様13人。ワイワイガヤガヤ「宮島歴史探訪」と洒落こんだ。その名の通り、単なる見物にとどまらない延々6時間の行程。
まさに、平安絵巻から近代に至る史実をひも解きならのおよそ11000歩。
厳島神社本殿はもとより、中国地方の覇者「毛利元就」の戦いの史跡をめぐり、島内に点在する神社仏閣の故事来歴をこの足で踏みしめる旅。実に面白かった。
見れども観えず、聞けども聴こえず・・・。これまで何度も渡った宮島であるが「美しい・素晴らしい・よくぞここまで・・・」などの感嘆詞に留まっていた。
その美しい・素晴らしい背景にまで思いを馳せるに至ったことは,残念ながらなかった。
ところが今回はいささか趣が違う。牛に引かれて善光寺参りならぬ、リーダーの力強い統率力に引かれた宮島詣で。詳細な宮島資料が事前に配布され、あらかじめ多少の予備知識を持って出かける、という周到な準備がなされた。
その並々ならぬ努力を仇やおろそかには出来ない状況にあった。
ポイントで説明するリーダーの声を、一般観光客が聞き耳を立てる場面もあった。
プロセスはどうあれ結果的には、お互いが単なる物見遊山にとどまらない、奥行きのある宮島観光を満足したということ。そして、人の御坊で法事をするわけではないが、これから後、遠来のお客様を迎えた時など、如何にも知ったかぶりして宮島観光案内が出来るという力を得た。
その前に、我が住む町岩国をもう少し掘り下げて、歴史や観光のウンチクが述べられるよう腕を磨かないといけないかも。
岩国検定をもう一度じっくり掘り下げてみたいものである。