「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「4日の縁日」

2014年01月05日 | 趣味・・エッセイ

    
                 見上げるような坂道を          息も絶え絶え。十九丁石

正月4日目を迎えた今日も、朝から暖かい日差し、風もない。
そうだ、「今日はお弥山さんのご縁日」を思い出した。
高校の同級生がお手伝いをする、あの阿品弥山に登ってみたいと思い立った。

そういえば2年前。ご当地検定試験の実施に燃え上がっていたころ、先ずは現地踏破という意気込みで、寒風吹きすさぶ雪景色の中を、代表に引っ張られるように登ったことを思い出した。
今回は急な思いつきで、相棒にカミサンご指名で、コンビニおむすびを買って二回目の挑戦と相あなった。

一回目よりは二回目の方が慣れているだろうと、少し高をくくって出かけた。もちろんトレッキングポール引っ提げて。
ところが山の自然は何も変わらず、ゴツゴツしたむき出しの岩道や、木の根道をエッチラオッチラゆっくり上る。
一定間隔で、高さと行程の道しるべとなる丁石と呼ばれる石碑が建てられている。一丁石、二丁石あたりは難なく通過。
徐々に坂道が急になる。急こう配の見上げるような獣道を、一歩一歩着実に。汗が流れる。それほどに日差しが暑い。
頂上の長楽寺の鐘の音が段々近くに聞こえてくる。途中何度か立ち止まりながら、やっとたどり着いた十九丁石。間もなく見上げる先に長楽寺の本堂が。


                         

遠くかすむ山並みを、ややもすると見下ろすほどの絶景。思えば遠くへ来たもんだ~
同級の友が詰所に陣取っている。予期せぬ来訪に笑顔の歓迎。次いで熱々の焼き芋を手渡され一服。
汗を拭き、手水を使い、身づくろいを整えて参拝。なにかしら、お正月にいいことをしたような気分に浸れる不思議な瞬間を味わう。
山頂には、赤崎神社・日宛神社と長楽寺、二社一寺が祀られており、それぞれの地元の人たちに守られている。ねんごろに参拝。

さすがに正月四日のご縁日。参拝者は途切れもなく、獣道派や車道派など次々に訪れる。
わずかな滞在時間にいったい何人の知り人に会うのだろう。こんなところこんな人に・・・という懐かしい出会いを含めて、多くの人と改めてご縁を頂いた思い。これだけでも充分価値のあるお弥山詣でであった。

さて帰ろう。登ってきた獣道をそのまま戻ることにした。見下ろせば、子ども達でさえ慎重に足を踏ん張る急な坂。
    
若いときに痛めた膝に声をかけながらゆっくりゆっくり。なんとか無事に降りた。
登り45分。下り50分。頂上で軽い食事をとったりしゃべったり、貴重な4時間を体験。
大きなご利益は求めない。少しでいい、気持ちの安らぐ安穏な日の多くあることを、手のひらに載せて柏手を打つ。

お正月も終わった。いよいよ本格始動。気合を入れ過ぎず、漂々たる一年を目指して・・・。

コメント (4)
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