国道そばの大型スーパー入口に掲げられた横断幕
冬休み返上で北海道夕張市に、スキー強化合宿に赴いた孫兄ちゃん。
その効果があったのかどうなのか、今年も全国大会へ出場することになった。
小学校5年が長野県菅平。6年が新潟県。中学1年生になった今年は群馬県片品村だという。
冬が来ると、週末には近くのスキー場に練習に出かける。シーズン本番になると合宿に試合の遠征に・・・と遠出が続く。スポンサー役の親は大変な思いをしている。ついでにジジババもホンの少しだけつらい思いをさせてもらっている。
小学校と中学校では、スポーツ選手の扱いも基本的に異なっている。
小学校では、登校日の遠征などで学校を休めばすべて欠席扱いとなる。しかも、担任によっては「いくらスポーツとはいっても欠席が多いのは問題」という感覚もあって、当人も親も、この点では大いに悩んできた。
中学生になったら、ウイークデーの試合遠征などで、授業が受けられなくても欠席扱いとはならないのがありがたい。
中学校は全員クラブ活動参加制度が打ち出され、体育会系文科系にかかわらず、なんらかのクラブ活動入部を奨励している。その結果、公式な試合出場などは原則として欠席扱いにならない。
しかも、OBや地元有志で作る、中学校体育文化後援会があって、クラブ活動の用具・器具の補助や、ともすれば遠征費の一部も援助するという、ありがたい外部組織が作られている。
このたびのように、中国大会や全国大会出場となると、オリジナル横断幕をこしらえて、交通量の多い国道筋などに掲げることで、選手の意気を高揚させ、熱く応援していることを選手自身が実感するシステムもある。
ジジの中学生のころには考えも及ばない地域の応援体制が整えられている。もっとも、当時そのような制度があったとしても、そんな恩恵に浴すほどの力も体力も持ち合わせていなかったに違いない。
急斜面を、100分の1秒を競って猛スピードで滑降する。転倒と完走と紙一重のギリギリに挑む難しさ。
多くは語らないが、何度か転倒でリタイヤを余儀なくされた経験も持っている。どうかするとうまく終点を迎えるために途中のスピードが落ちることもあるようだ。当然順位は落ちる。
色々あるさ。でもね、最初はお父さんにすすめられて始めたが、今では自分で挑戦したくてやっていること。
何があろうと、その思いをすべて雪面にぶつけてチャレンジしてほしい。それだけでいい。
小さな故郷ではあるが、横断幕まであつらえて、君を応援している人々がいてくれるのだから。