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「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「別れ、そしてスタート」

2015年03月01日 | 季節の移ろい・出来事

                     

弥生三月。降る雨はいかにも春を思わせる糸を引くような小雨。冷たいが柔らかに、未だ眠りから覚めない木々を濡らす。
3月の始まりは母校の卒業式参列から。
「〇〇時までに応接室にお越しください」という案内状の通り、朝から礼服に身を包みネクタイをビシッと決めて?お出かけ。

1年に1度、何とも心地よい緊張の中に身を置く母校の卒業式。
自ら経験したあの感動から、55年という歳月が流れたが、あの、ちょっとうすら寒い体育館のパイプ椅子の感触はいまだに頭の片隅に残っているような。
一人ひとりの名前が呼ばれ、クラス代表が壇上で校長先生から卒業証書を授与される。

学校長式辞、来賓祝辞、送辞、答辞、校歌斉唱と続く一連の式次第。何度味わっても心地いいものである。
この子らが5年10年たつうちに、恋を経験し、家庭を持ち、我が国を支える原動力となるころには、日本や世界の姿はどうなっているんじゃろう。
などと勝手な想像をしてみる。

いよいよ卒業生退場。入場時と同じように、ブラスバンド部の生演奏に送られて拍手の中を去って行く笑顔。
我々の時代とは違って、意外にもここでは涙は見られない。
年々工夫を凝らした送辞答辞の交換がある。美辞麗句が並べられる例が少なくない中で、自分たちの言葉、身の丈に合った言葉で心を込めた送辞答辞に心奪われた。
別れという悲しみは厳然とあるが、明日から始まる新たな未来があることに思いを馳せると、やっぱり卒業式はいい。

「今日はお別れ、明日から始発駅に立つ皆さんの前途を祝して・・・」校長先生の言葉が耳に残る。
遠い遠い昔が懐かしく思い出される。ちょっとセンチに・・・。


コメント (2)
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