「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「15才の春」

2016年03月11日 | 家族・孫話

  

孫三兄弟の長男、言いかえれば私たち夫婦にとっての初孫でもある兄ちゃんが、無事中学校を卒業、嬉しい「15才の春」を迎えた。
在校生が居並び、保護者が静かに待つ体育館。教職員が会場左手に着席。右手にうやうやしく来賓お歴々が着席。
いよいよ緊張した面持ちで卒業生入場。出席番号の事情でトップに入場したのが孫兄ちゃんであった。こちらも緊張を抑えながらシャッターを押す。

小生59歳。定年退職を1年後に控えた1月30日に産声を上げた初孫、元気のいい男の子であった。
1才の誕生日を迎えた翌年1月30日の翌日が、小生の定年退職日であった。
そんな奇しき縁もあって、時間を持て余すと非難されがちな定年退職の初老男に、無駄な時間を与えないという神様の思召しでもあったかのように、よちよち歩きを始めた赤子との二人三脚が始まった。

すぐ近くに住む娘のところにクルマで迎えに行き、替えのオムツと哺乳瓶など必需品を持たされて始まった、初孫とジジの公園行脚。
それまでは我が子のオムツさえ替えたこともない企業戦士??からの脱却?必要に 迫られての変身?
1日に二つも三つも公園をはしごする。肌寒い公園のベンチに転がして、手早くオムツを替えないと風邪を引かれてしまいそう。
慌てるとろくなことはない、「しもた!手に付いた」急いで水道を探して手を洗い、鼻に当てる。「OK!!」

そんなこんなで、幼稚園からの帰りをわが家で受け取り、小学校放課後児童教室へお迎えに走った。
ハス田のあぜ道を散歩しながら、「タニシの卵」を教わったり、野球やサッカーの相手をしたり・・・。海の公園で泳ぎを教えたり。
もちろんその頃には、弟カー君が付いてくるようになる。

幸か不幸か、定年後の時間配分にゆとりがないほどの孫との密着生活。実に楽しく、結構忙しく、充実の時間であったような。
ブログネタも新聞投稿ネタも大いに提供してくれた、活発この上ない体育会系兄ちゃんであった。
成長と共に、お父さんに仕込まれてスキーの技術は一応全国大会出場並みになった。
お蔭か、遠くステージで歌う姿を見ても、人一倍色が黒いのが解る。雪焼けが残っているのだろう。そこに真白い歯、これがなかなか。
 
まさにジジ・ババが手塩にかけて育てた感じもあり、食べ物は和食を好む。特に煮しめには目がない。
さてこれから、どんな夢が広がって行くのだろう。高校受験の発表を待つやるせない時間。ここを通り過ぎるとまた新たな道が見えてくるのだろう。
どっちにしてもこれからだ。何をやりたいのか、何者になりたいのか、手探りでいい。しっかり時間をかけて探せばいい。
それこそが15才の春を迎えた者の特権である。
 
卒業おめでとう、兄ちゃん。少しずつ頼りなくなっていく応援団ではあるが、口と理想は衰えさせぬ努力をするよ。

 

コメント (4)
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