夏休みに入ったとたんのお楽しみ、マツダスタジアムにカープの応援にいくこと、が一つのノルマになっていた。
全く雨の心配のない昨日は、少し早めに出かけてスタジアムのあちこちを見学させてやろう、というジジのサービス精神を発揮。
ところが、この勝負師?の7歳児は、いち早く自分の席に座って、試合前練習中の阪神のバッティングに興味を示す。
かき氷を買おうやと誘い、少しだけ球場施設案内を。それでも施設・設備にはあまり興味は示さない。むしろ広島駅に着くまでの電車の最前列で、運転手の一挙手一投足を真似ながら、線路を見詰めるほうに大きな執着心を見せる。
次男坊カー君は、電車にも異常な興味を示すが、球場内の立ち位置や施設全てに「オー」とか「ここはなに?」とか聞いていたのに。
7歳児は、ホンモノの選手がどうやって投げるか、どうやって打つのか、選手の動きを目に焼き付けようとする。
試合は対阪神8連勝というおまけつきでカープの勝ち。気持ちよくジェット風船を飛ばして帰った。
彼の面白いところは「最後まで見ようとは」とは決して言わない。
「じいちゃん、今日はカープの勝ちじゃけー、電車がいっぱいにならんうちに早く帰ろう」という。
滅多に来ないのだからたまに来たときは最後までゆっくり見たいジジを急き立てる。
「もう少し」と粘るジジに、「8回に阪神が点を入れんかったら帰ろう」と分かったようなことをいう。
仕方なし「じゃあ8回の裏表を見て帰ろう」ということで妥協する。「なんとつまらん野球観戦じゃのー」とは腹で思うだけ。
球場を出て駅まで歩く途中のお店にあるテレビ画面で、勝敗の決着を知るという、ちょっと情けない。連れ野球観戦。
いいことかどうかよくわからないが、なんとなしに感覚的に勝敗の行くへを察知する能力を持っているのだろうか。
そんなことはないだろう。これから色んなギリギリの勝敗の分かれ道、勝負の厳しさを体験する中で、そういう感覚は磨かれていく。
明日は、練習用ユニフォームを泥だらけにして、ソフトボールチームの練習にお付き合い。
色んなことを身をもって体験させる、熱い夏休みは始まったばかり。 体力を温存しないと先が思いやられる。