海の日、大切なみんなの海をきれいにしよう、と集まった人たち
今年もその季節がやってきた。夏休みを前にした国民の祝日「海の日」。
地域に根付いた社会福祉活動のメイン事業でもある、年に一度の瀬戸内海を守る海岸清掃ボランティア活動。
名付けて、海の日キャンペーン「瀬戸内海環境保全大作戦」。
海の日の潮の加減を睨みながら時間設定を。今年は午前7時の開会式。一人でも多くの参加を見込んで、開始は午前中の管長に合わせるようになる。
世話役は午前5時半集合。それでも決して早すぎないほどの準備作業がある。事前にありとあらゆる準備はしてある。それでもなお、当日でなければ出来ないことは山ほどある。なんせ1kmに及ぶ長~~い砂浜。給水所を設置するだけでも大変な労力である。
そんなウチワの苦労話はさておき、今年で11回目を数えたこの瀬戸内海環境保全大作戦も、幅広く認知されるに至った。
この6月には全国表彰という栄誉で、東京での表彰式に臨むという実績も残している。
参加者も年々増える傾向にあり、今年は総勢700人。但し回収した漂着物の量は、ここ数年で最低の約5トンであった。
というのが、これまでの雨の降り方や、台風の風向きによって漂着物の量は大きく異なる。そういう意味では、今年は海が荒れるほどの大事を迎えていないという有りがたい気象現象ではある。
小学生も友達と参加して、一緒に汗を流す
今年は福田良彦岩国市長も、最初から最後まで清掃活動に付き合われた。これは初めてのことであり、主催者としては喜ばしいことであった。そんなお蔭もあってか、山口県内では最も大きな民間放送局がテレビ取材に来てくれていた。
そのほか、中学校からは教職員280人という学校上げての参加協力を頂いた。
もちろん、高校も校長先生のやる気が見えた。小学生も、気の合う仲間で参加してくれていた。
暑い夏の早朝作業ではあるが、ボランティ活動を通して連携の輪が広がっていくとすれば、これほど嬉しいことはない。