5歳と1歳の夏の盛り
西日本豪雨災害で、ライフラインに被害が生じた呉地方から、疎開を余儀なくされた息子一家が我が家にとどまったのは約10日間。
懸命の復旧活動のお陰で意外に早く、住み慣れた呉のマンションに戻って行ってから約3週間が過ぎた。
今度は気分的にもリラックスして、錦帯橋花火大会に合わせてまたまた里帰りしてきた。
嫁の子育て方針なのか、5歳と1歳二人とも女の子なのに、思いっ切り日焼けさせてやって来た。
特に1歳の奈那さんは広いデコチンがすっかり日焼けしていて、花柄のスカートをはかせていても「希ちゃんの弟さんは……」などと男の子扱いされることもあるという。そこへいくと5歳になった希さんは間違いなく女の子を見せてくれる。
じいちゃん大好き5歳児は、太陽が照り付けていてもお構いなしで散歩をおねだりしてくる。腰にタオルをぶら下げ、うちわ片手にお付き合い。すぐ近くに広がる蓮田をみて「じちゃん見て見て、ハスの葉っぱが盛り上がってる」などと教えてくれる。文字通りこの時期の蓮田は、太陽の光を浴びてしっかり根を張り、おいしいレンコンに仕上がる。余談ながらハスも稲も今年は豊作に間違いない。
蓮田では盛り上がるような大きな葉っぱの合間に、それはそれは見事な花が無数に咲いている。
お盆を控えた今、このハスの開きかけの花やつぼみは、農家にとって高収入として出荷されている。そんな蓮の花も完全に開ききったら寿命は終わり。花びらが散ったら「ハスの実」が出来るだけ。そこで、散歩に出た希さんは開ききった花びらを何枚も何枚も持って帰る。
食卓一杯にまぁるく広げ、ビー玉載せたり、中心にミニトマトをあしらったりして、見事な大輪の花を作る。
汗を流しながら散歩に付き合うジジの苦労を、いっぺんに吹き飛ばすような、女の子ならではのアイデアで楽しませてくれる。
散歩途中にある「アンパンマン自販機」の90円のジュースもお目当てなので、ジジも小銭入れは忘れないように心している。
確かに、男の孫君とは違う楽しさを見せてくれる姫孫。一方で男の子はそれなりの夢を持たせてくれる。
こんなたった一つの例でも確かな違いのある女と男の一生なのに、東京女子医大では、入学試験の採点結果を不正に操作して、女子より男子の入学者を多くするという不合理な慣習が長く続けられているという。呆れ返って物も言えない事態。
この世の中には女と男しかいないのだ。どっちが偉くてどっちがよく働くのか。そんなもん、誰が決めるの?? あ~今日もアツイ!