新調した玄関網戸
「命にかかわる危険な暑さ」というキャッチフレーズの通り、連日連夜の猛暑酷暑。
その上に、雨粒らしい雨粒を久しく見ていないという雨不足、湿り気不足。猛暑酷暑が覆いかぶさる気配さえする。
可能な限り多くの風を家の中に取り込みたいという欲望に駆られる。しかしその頼りの風さえあまり吹かないこの夏である。
「そうだ、せっかくの南向き玄関である、ここから風を取り込もう」と目論んで、玄関網戸を付けることにした。
先ずは知り合いの工務店に見積もりをお願いした。完璧に採寸してもらって、網戸の仕様も相談した。
届けられた見積価格は、なんとこちらの思いとは随分かけ離れた高額となっていた。「エッ!これほどかかるのか?」正直少し驚いた。
待てよ、ホームセンターで何種類かみたことがあるな~。今一度覗いてみることにして、取り敢えず見積価格は保留扱いに。
店には何種類か置いてあり、値段もそれぞれ違う。ただ、工務店の見積価格が頭にあるので、どれを見ても随分安く感じてしまう。
但し、それは自分が施工することが条件であり工賃が入っていない。そんなこんなを考えながら、ついに出した結論は、既製品を買って、自ら汗をかく、というところに落ち着いた。しかもそのお店では最も高級感のある機種を選んだ。
定規を当てペンで印をつければそこに汗の粒がポトリ。ノコギリの刃を当て引き始めようとすればまた汗のしずくがポトリ。
そんな大粒の汗をまき散らしながら、朝8時過ぎにスタートして何とかその日のうちに仕上げた。多少の不満の残る施行ではあったが、部材が余るなどという不手際もなく、まあまあそれなりの成果が得られた。
それにしても工務店見積もりと既製品の工賃無しとでは、見栄えやカッコよさを抜きにすれば、経費の大きな違いに驚かされる。
今や完全年金生活。可能な限り出費は抑えたい。そこには自ら汗をかくという代償が生まれる。それをクリアーする体力も視力も要る。
何とか今の時点では、この程度の施行でよければ体力も視力も自信がある。さてそれがいつまで続くことやら。
しかも施行に当たっては、棟梁より小まめで達者で目先の効く助手、いわゆる下てごの存在がある。下てごと棟梁の合作なのである。
次なる故障が起きたとき、棟梁も下てごも健在や否や。家一軒持ちこたえるのはやっぱり、汗を流す大変なことではある。
元気で長生きをもっと真剣に考えなければ・・・。