キューリに珍しい真っ白い花が ナスの木にはスイカがぶら下がっている
心配された台風6号は、予想よりも有難い方向に進路がずれた加減で大きな影響もなく通り過ぎた。線状降水帯などという集中豪雨はごめん蒙りたいが、正直なところ雨は欲しかった。連日の猛暑でカラッカラに渇ききった大地を潤して欲しかった。台風影響の雨に潤いを求めるのもおかしな話だが、目下そこまで渇きに渇いた地表温度を少し下げたい。大雨で難儀をされている地方の人には叱られるが、長い間雨らしい雨に恵まれない渇きっぱなしも災害に近いものがある。
小さな家庭菜園では、キューリもナスも熱射病でフ~ラフラ。キューリなどは4本も植えたのに、熱射病に水不足、肥やしのやりすぎなど作りての無責任もあって枯らせてしまった。仕方なしに秋採りキューリを2本植え替えた。そのうちの1本に、見るも艶やかな真っ白い花が咲いた。しかもキューリそのものも順調に育っている。黄色と相場が決まっているキューリで初めてお目にかかる純白の花。単なる自然のいたずらか。
ナスの隣に植えたスイカは伸びに伸びてナスの木に舞い付き実を付けている。数年前にはキューリによじ登ったスイカが、まるでキューリにスイカが生ったと話題になったこともある。そんなこんな、異常気象の中で育つ野菜もスタンダードなものばかりではない、何が起きてもおかしくない世界情勢を真似しているのか先取りしているのか。
暑い暑いとこぼしながらも間もなくお盆がやってくる。盆を境に気候が変わるのを当て込んで色々やらなきゃならないことがある。
まず手始めは、ナスとピーマンの茂った枝葉を切り落とし、坊主近くにさっぱりさせて9月を待つ。順調に季節が流れれば、新たな芽を吹き新たな花を咲かせて秋味の収穫となる。その一方で秋冬野菜の種まきが始まる。畑づくりが忙しくなる。
暑いときには暑いように体をいたわる工夫をしながら、農作業は段取りよく進めなくてはならない・・・と、畑づくりのベテラン同級生が教えてくれた。あらたな挑戦が目の前である。それにしても半端でない暑さが続くお盆前。今しばらく気を緩めない暑さ対策を。