昨日から本格的にセガレ家族が里帰りするという。
植木などに巣をかける蜘蛛を悲鳴を上げて怖がる姫孫のために、竹ぼうきを振るって蜘蛛の巣を完全に取り除いて、帰ってくるのを待つ。
そこで、取るに足らない川柳がふと頭をよぎる。
❝ 孫嫌う 蜘蛛の巣払い 帰省待つ ❞
帰ってきたら一目散に冷蔵庫から冷えたスイカを取り出し「あまい!」と歓声を上げながらぱくつく。
一夜明けたら「じいちゃんスイカ割がしたい」という。5kgも6kgもある大玉を使われてはたまったもんじゃない。畑に残しておいた裏なりの発育不全をもぎ取って、形ばかりのスイカ割り。
4年生の姉は姉なりに勘を働かせて、ちっちゃなスイカを細い棒で探り当てる。年長さんはスイカが本当に割れてはいけないのでヘッピリ腰。
目隠しを取って気持ちよく割らせると、それはそれで大喜び。都会のマンション住まいではできない小さな夏休み体験をさせてやる。
年長さんのお手手はまさにモミジがふくらんだような柔らかさで、スイカを叩く力も加減する。そこへ行くと姉ちゃんはもういっぱしのおんなを思わせる大きな手に力強さが備わっている。
そこでまたお粗末川柳が浮かんだ。
❝ 孫の手も 賞味期限が あるんだね ❞
そんな他愛もない一日を里帰りの姫孫と過ごした。ジジにとっても、頭の中を空っぽに出来る有難い一日であったのかもしれない。
あれこれ神経使わない時間の浪費は老体にとっては大切である。といいつつ、孫の喜ぶ顔を見たさに、やっぱり色んな工夫をしてはいるもんだねー。