親・兄弟の霊に手を合わせて
今日はお盆の入り、迎え火を焚いてご先祖の霊を迎える日とされている。この地方では迎え火を焚き送り火を焚く習慣がない。その代わりというのもおかしいが、個人的に出来る精一杯の供養をする一日となった。最初は、昨年4月に亡くなった姉の集団法要勤行に参列し焼香をしてきた。その足で近くに住む甥っ子の家に出向き、七回忌を済ませた姉の仏壇にお参りした。
お弔いの一日と決めていた今日の締めくくりは、先日きれいに磨き上げたお墓にお花を供えお線香をくゆらせた。暑い陽射しに熱くなった墓石に手を当てると、「よ~来てくれたね~」という母の声が聞こえたような気がした。この年になるまで感じたことのない不思議な感情である。良くも悪くも、この身もやがてそば近くに行くことになる現実を予感させたのであろうか。
いつか必ずそばに行ってまた肝を焼かせるじゃろうから、あまり早く招かないで、いましばらくこの世での活動を見守って欲しいものだ。などと勝手なお願いをしてきた。
1年に1度くらい、こんなお線香の香りを身にまとう日があってもいいよね~。そのための先祖供養のお盆だもの。
❝ ときどきは みんな集まれ 大西瓜 ❞ 陽山 道子