この季節に絶対欠かせないイベント。定年退職直後から、かれこれ17年も続けて来た大切なイベントの一つ「藪の中のクラス会」。
今年も藪の持ち主君のお言葉に甘え、誘われるまま4人連れだってお邪魔した。
高校卒業以来59年という歳月を越えて、全く変わらぬクラスメートの友情そのままに、タケノコを掘って茹で上げる。その待ち時間のバーベキュー宴会に、目下練習中のウグイスの声もかき消される勢いの談笑。
そのうえ、まさに掘りたて茹でたて新鮮タケノコをお土産に頂く、掛け値なしに楽しめる会ではある。
中学時代の同窓会幹事を含めて、目が回るほど忙しかった年度替わりの4月。ここにきてようやく一段落した思い。
気の置けない仲間が集まって、思いっきり気持ちを伸ばし、腰を伸ばして竹の子堀の鍬を振るう。この季節にしか味わえない至福ともいうべきひと時である。
急な斜面にへばりつくように、頭を出したタケノコの周囲を専用の鍬で掘り起こす。しっかり踏ん張っていないと、ズルズルっと滑り落ちる。今やタケノコ堀のベテランの域に達した、と自分で思いつつ鍬を入れる。タケノコは、自分を生えさせた親の方に向かって少し頭をかしげて育つ。そのかしげた頭の根っこ深くに最後の一鍬を打ち込む。見事に根っこから美味しそうなタケノコが転がり出る。
平成14年から始まったこのイベントも、平成と言う一時代の終焉に立ち会い、新たな令和という時代を迎える証人の一つとなる。
我々の仲間も当然ながら高齢化してきた。急斜面をモノともせず鍬を振るえるのは、ヤブの持ち主君と小生の二人だけ。他は動かすのは口ばかり。身体を動かすのさえ満足に行かないメンバーとなってしまった。
新たな元号「令和」となった来年のこの季節に再び相まみえるよう、時に足腰を伸ばし、気持ちを伸ばす訓練を続けてもらいたいものである。小生はどうか。また来年も声をかけ、日程を調整する役割を果たせるよう、色んなことに目を見開き、行動を起こすことで、老化・退化と対峙出来たらいいなと思っている。果たして・・・・・・。
賢ちゃんは全てに全力投球すること。
周りも楽しくさせてくれていいですね。。
あの味の薄い(ごめんね)竹の子にも味を感じさせてくれます。
鍬を振るってウッスラ汗をかいた後の缶ビールの味は格別です。下戸のくせにねー。
竹やぶを守ってくれる友のいる幸せを感じる季節です。旬の味を楽しんでいます。