「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「お礼参り」

2017年09月06日 | 旅行・レジャー

                        
         広島県廿日市市が運営する「魅惑の里」 その名も「西の軽井沢」     

『昨夜来の粉雪が積み上げた、見渡す限りの銀世界。40cmを超える真っ白いバージンロードにタイヤを軋ませて駐車場へ着いた。』
こんな書き出しで認めた、今年1月24日の拙ブログ。
親しくお付き合い頂いている友からの、思いがけない雪見温泉へのお誘いを受けて、片道60数㎞の山奥の温泉に行った時の話である。

まさに銀世界に囲まれた露天風呂。温かいお湯と、肌を刺す冷たい風に雪見温泉の醍醐味を味わった。のぼせ上がるような心地よさに酔ったせいか、迂闊にもロッカーに腕時計を忘れて帰った。それが広島県廿日市市にある、通称西の軽井沢「魅惑の里」である。
施設の担当者の心遣いによって腕時計は丁重に梱包され、送り返してもらった。添えられた手紙に「冬景色もいいですが、夏は避暑地としても素晴らしいところです」と書かれていた。

これは是非とも夏場の魅惑の里を尋ねてみたいと思っていた。ようやく今日、そのチャンスに恵まれ、クルマを走らせた。
あの時は、雪深い山奥に出かけるのに、途中でクルマのタイヤにチェーンを巻いて、スリップを注意しながら難儀のドライブであった。
それに比べると今日は雪もなく、エアコンも必要ないほどの涼しい快適ドライブとなった。あの寒い中お世話になったOさんに改めて感謝の念が胸を打つ。

施設の担当者に直接お礼を言いたくて、手土産提げて行ったのだが、肝心な手紙の主は「昨夜の夜勤上げで今日はお休みしています」とのことで会えなかった。が、応対してくれた彼女が1月の出来事を覚えてくれていて、笑顔の再開を果たし、感謝の気持ちを伝えることは出来た。
雪景色はないが、涼やかに吹く風に青い葉っぱが揺れる露天風呂の味も案外いいものであった。

こういった行為をお礼参りというのだろう。そこで、話のついでに「お礼参り」をチラッとひもといてみた。
「お礼参り」とは、神社仏閣に願を掛け、その願いが成就した時に、お礼として礼拝や布施を行なうこと。これが本来の語源である。
今ひとつのお礼参りとは、日本語俗語辞書によると、ヤクザや不良が拘束を解かれてからする仕返しの こと。という裏返しの意味も持っているようで、使い方によっては、なんやら不気味なニュアンスをも含むようである。

飽くまでも今日のお礼参りは、飽くまでも「過去に受けた恩へのお返し、御礼」の意味合いである。気分爽やかな130キロのドライブであった。

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「飯南の☆は君だ!」

2017年09月03日 | ニュース・世相

                            
          体育祭、応援合戦で練習したダンスをマジメに披露する

9月に入った最初の土曜日は、5時起床、6時出発の遠出ドライブと相なった。
目的地は、片道157km、高速を走って2時間半はかかる、島根県の山間地。赤名峠を越えて約10km先の飯南高校。
孫兄ちゃんが2年生になって、幅広く活躍する体育祭を「見に来てくれると嬉しい」という一言に乗せられて見学に行った。

8月31日から始まった文化祭「鵬雲祭」のうち、最後を飾るのが体育祭だという。
掛け値なしに面白かった。大真面目に取り組む生徒一人ひとりの琢磨ざるお笑いパフォーマンスの中にドップリ漬かって、大笑いの一日となった。まさしく山間の田舎の高校。全体の進行や勝敗を度外視したのんびりムードの「ゆるさ加減」がなんとも心地いい。

だからといってそうばかりも言っていられない。
「飯南の☆は君だ」というレースは、直線70mを走り抜け、校内最速のランナーを決める真剣勝負である。選ばれた、赤・青・黄色の各隊から男女別に12人が出場して予選を走る。各レースのトップを取った6人だけがが、午後からの決勝に臨む一発勝負。
期待の兄ちゃんも午前中の予選は、辛うじてトップで決勝に進出はした。みんな真っ黒い顔を鬼の形相にして脱兎の如く走る。

午後の演技の中ほどでいよいよ「飯南の☆は君だ」決勝戦。2年生の兄ちゃんはどうかな?案の定、野球部3年生の猛者には勝てなかった。
小・中学校の運動会のような優越感には浸れなかったが、存分に楽しませてくれた。スキー部の普段の走り込みが野球部ほど厳しくないことが証明された。もちろん最後を飾る選手リレーも必死の形相で走る元気な姿を見せてもらって、親元を遠く離れた完全寮生活ではあるが、高校生活を謳歌している様子に先ずは一安心。

その他応援合戦では、各隊毎に全員が参加して、それぞれオリジナルのパフォーマンスを披露。
兄ちゃんたち黄色隊も、5曲のメドレーを、上手に踊り分ける身振り手振りには大笑いが絶えなかった。随分な練習時間が必要だったろう。

今は見渡す限り黄金色が波打つ飯南の里。冬場は雪に閉じ込められる生活を強いられるのだろうが、実にのんびりした、緩やかな時間が流れる
感じがするのは、やはり日本は広いな~という結論に落ち着く。
そして、世界はもっと広いな~ だから人の考えも色々で、欲の皮が突っ張り、争いが絶えないのも無理ないのかな~ などと思ってしまう。

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「なが月ついたち」

2017年09月01日 | ニュース・世相

                                 

恐怖の夏休みが終わり、いよいよ9月。長月の始まり始まり。
田んぼで波打つ黄金色は、気持ちを癒してくれる。9月という声を聞いただけで、あの灼熱の太陽から少しは解放されるという期待もふくらむ。

長月朔日(ついたち)は立春から数えて210日目にあたり、収穫を控えた田んぼの黄金色を台無しにしかねない台風襲来の日と恐れられ、厄日とされ、忌み嫌われるという側面を持っている。要するにこの時期は夏から秋への季節の変わり目として、暴風雨や台風に傷めつけられた経験則からそういわれているのである。

それでも今年は、格別の異常もなく二百十日を迎えられて、ほっと一息というのが農家の心境であろう。そんな安堵を詠んだ句を歳時記で見つけた。それにしてもこの季節を詠んだ句の多いことに驚く。取り敢えずつまみ食いの二句を。

    荒れもせで二百十日のお百姓    高浜虚子

    風少し鳴らして二百十日かな     尾崎紅葉

そして今ひとつの9月の顔は、運動会、敬老会など、地域の活動が活発になり、社会福祉活動にいそしむ身には、多忙を極める月でもある。
もちろん、孫君の運動会も2日ほど含まれてはいるのだが。明日は早速、朝6時出発で往復300kmを超えるドライブで、孫兄ちゃんの運動会応援が予定されている。

8月にやり残した分を取り戻せるとは思えないが、兎に角9月の涼しい風を感じながら、先ずは体力の回復。そして人並みにもの思う秋になればいいのだが……。

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