思い出の1枚となったスナップ
こんな拙ブログでも、本人としては一応「写真ブログ」と位置付けている。
ブログアップするからには、多少なりとも本文に関連付けた写真を添えるよう心掛けている。その写真も巧拙は別として、責めて画像は鮮明に、見る人に解り易いように、と腐心しながら修正を掛けたりする。
ところが、今日アップする写真は、色を変え敢えて鮮明さを落とすことで、可能な限り個人の特定が出来ないように修正した。
そのわけはこれからである。
寂しい報せが届いた。同級生の訃報である。元気なころにはこのブログにも、欠かさずコメントを頂いた快き女性「takeko」さん。住んでいたのは、アメリカ南部に位置するフロリダ州。日本とは遠く離れたところに住んでいながら、近くにいる同級生の誰よりも近しく、お互いの生活環境までよく分かり合えた友人の一人であった。
高校卒業して米軍岩国基地で働くうちに、アメリカ軍属の素敵な男性と知り合い、結婚し彼の帰国に従ってアメリカに渡ったという経歴の持ち主。
他でもない25年前の50才で「人生の小休止」と銘打った中学校の同窓会を開いた。その同窓会に合わせてフロリダから一時帰国し、出席してくれた情熱家でもある。そんなご縁で、とーきどきのメール交換が始まった。そしてブログ開設して間もなく、一大ファンになって頂き、アップするたびに必ずと言っていいほど、コメントを頂いて来た、という次第。
そんな彼女と再会したのは昨年7月。「息子夫婦が日本旅行をするので一緒に行かないかと誘われたんよ」と言いながら「実は私がスポンサーよ」と満面の笑顔の彼女を囲み、岩国駅前で同級生数人でおしゃべりをした。これがまさしく最後の顔合わせとなった。その時の記念のスナップがこの1枚である。
彼女はその時にも「アルコール類は一切ダメ。食事も制限されている」ということで、食事会にもならず喫茶店でのコーヒーの乾杯だけで別れた。それから帰国して2カ月後、「体調が思わしくない」とのメールが入った。ほどなくコメントアップが途切れがちになった。メールの内容も彼女らしさが失われ、段々後ろ向きになっていた。すでに大病にむしばまれていたのだ。
他愛もない笑い話に激励を織り交ぜてメールを送り続けた。
だが無情にも一昨日、「Takeko died Sep 7」のメールがご主人から届いた。文面はただこれだけ。
あの元気で朗らかで、「男に生まれりゃよかったね~」などと何度も笑い合った武子さんが、あっけなく天国に召された。
中学校の同級生というご縁がスタートではあったが、晩年はまさに「竹馬の友」として励まし合い、刺激し合ってきた。
それだけに、もう少し生きていてほしかった。言うも栓無きことながら、惜しい友を失った。寂しい秋半ばである。 合掌