「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「霜月の風は・・・」

2024年11月03日 | 季節の移ろい・出来事
            
普通の季節の感覚で種を蒔いた野菜と言う野菜が一切芽を出さなかった今年の異常気象。地中温度の高さによって、種も苗も全て地中で枯れてしまった。
気を取り直して、不作覚悟で二回目の種まきとジャガイモを植え替えた。
今度はどれもこれもちゃんと芽を出した。ジャガイモに至っては植えた種イモ全てから芽を出し順調に伸びている。思わずニヤリ。

カブ・大根はこの時期間引かなくてはいけない。「間引く」とは、今さら言うまでもなく、種まきをするときに一粒だけ蒔くのではなく、複数のタネを蒔いて余分に目を出させておき、ある程度成長した時に、最も元気そうな苗を残して後は抜き去る。それが間引き菜である。

「渋柿や丸八年の恩知らず」と並んで、この季節ならではの身に詰まされる話である。
プロ野球の世界でも11月前後になると、戦力外という通告を受け、要するにそのチームから間引かれる。春には7人も8人も新人を入団させる。数年は目を出すかどうか見守られるが、芽を出さないとなるとチームから間引かれ解雇される。入団して8年たっても渋柿は渋柿として期待外れとなってしまう。
若い時には、手塩にかけたつもりの私が渋柿だったと父親を嘆かせたことを思い出す。

極めてシビアな話だが、余分に蒔いた種はそのまま放置できない。一つを助け育てるためには他の全ての苗を犠牲にすることになる。
はてさて残されて今があるのか、間引かれた後どこかに根を下ろしたのか。
ま、いいか。今がそこそこの生活ができてりゃ御の字ってことか。
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