先日、こんな雑誌をまとめ買い。
雪消えを待って畑仕事を始めたら、新聞を読むのも滞るような生活になります。
それまで、せいぜい活字と仲良くしようって気持ちからでしょうか。
以前にも書いたことが有りましたが、私は結構早熟な子供でしたね。
「文藝春秋」は高校生の時に通学列車の中で読んだりしていました。
同じような趣味の同級生がいて、二人で一ヵ月毎に交代で買ったことが懐かしい。
そして、徐々に生活の中に時間の余裕が少なくなり、やがて、50歳頃から定期購読は止めてしまった。
今は時折、新聞に載る広告の内容を見て買う程度です。
今回買うつもりになったのは、話題の「芥川賞」受賞作品を読もうと思ったから。
受賞インタビューでの記者会見が話題になった「田中慎弥」さんですが結構普通の感想を書かれています。
でも、昨日の授賞式では、またも一発かましたようですね(笑)。
話題作二作品はこれからじっくり読ませていただきましょう。
この「サライ」も一時は定期購読していたけれど、今は気まぐれに本屋さんを覗いた時のみ購入。
表紙の言葉につられて、つい買ってしまいました。読めば面白い内容ばかりですけれどもね。
つられた言葉って、ほら、この「東京散歩」ですよ。
皆さんに、越後の「豪雪見学」をお勧めしたりしていましたが、
典型的な田舎者の田舎暮らしを決め込んでいる私にも時には刺激が必要かも(笑)。
これも創刊号から飛びついていた「ビーパル」です。
若いころは「ビーパル小僧」の名前もに合ったかも知れないけれど、今は正に「ビーパル爺さん」です(笑)。
でも、最新のアウトドアギアや、山道具は見るだけでも面白い。
そして、野田知佑さんの「のんびり行こうぜ」が面白い。
今回は副題に「ぼくはこんな本を読んできた」と謳っていて興味を引く。
十数冊の本を紹介されていますが、どれも読んでみたくなる。
とくに時節柄と言ってはなんだけれど、「ジョン・ウェインはなぜ死んだか」は興味をそそられる。
合わせて広瀬隆の「東京に原発を!」も面白そうだから、ネットで購入しようかしら。
はい、これも表紙を見ては購入を決めるご存知「現代農業」です。
先月号の「イモ特集」に引き続き「トラクタを120パーセント使いこなす」なんて、
困った「惹句」に惹かれて、つい買ってしまいました(笑)。
今回の「文藝春秋三月特別号」は一読の価値が有りますよ。
なにせ、890円也で「芥川賞」受賞作二作品が読めるのですから。しかも選評付きで!
そして、その二作品よりも先に目につき震撼とさせられた記事が有りました。
それは「予言の書『日本の自殺』再考」です。
記憶には無いけれど、1975年に掲載された記事の再掲載です。
驚くほどに現在の日本の姿を言い当てていますね。
人類の歴史をさかのぼって、その文化の栄枯盛衰を分析しています。
それは現在の日本が「ローマ帝国滅亡との類似」点が多いと言うこと。
没落、滅亡の原因は他の文明も同じだけれど、天災や外敵の侵入によるものでは無く
「内部からの社会的崩壊」によるものが全てだったのです。
巨大な富を集積し、繁栄を謳歌したローマ市民は、次第にその欲望を肥大化させ、
労働を忘れて消費と娯楽レジャーに明け暮れようになり、
節度を失って放縦と堕落への衰弱の道を歩み始めた。
正に現在の日本そのものの状況ではないか。
今は大浴場やコロセウムなどに見られる繁栄の遺跡が物語るものは何か。
さても恐ろしく、正鵠をついた論文に身の毛もよだちます。
怖いもの見たさで読んで見たい方は今からでもどうぞ。