畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

「雪中花水祝い」の日

2013-02-12 04:26:53 | 暮らし

 昨日は奇祭と呼ばれる「雪中花水祝い」の日。
パートを終え、そしてマックスの散歩も終えた夕方妻と二人で買い物がてら見物に。
小屋の中から、出掛ける姿を見つけたマックスには後追いで鳴かれてしまったが。


 祭のメーン会場になる「八幡宮」の門前です。
木の枝に小さなしんこ細工のハトを沢山つける「ハト祭」も兼ねています。


 山門から本道へと続く参道。
雪の深さが分かりますね、これは雪国の祭「雪中花水祝い」にふさわしいお膳立て。


 神社でお参りを済ませ、買い物のため帰る途中で祭の行列に出会います。
祭の一方の主役でも有る「天のウズメの命」です。

 我が家の長女も私が偶然居酒屋で祭の役員と隣り合わせに座ったところから話が進み、
二十歳の時にこの大役を引き受けることになったのでした。


 続いて怪しげな「御神体」を担いだ若者たちの行列。
新婿の門出を祝う意味が有りますから、子宝が授かることも祈願していると言うことです。


 話は遡り、これは数年前のスベルべが「村役」で出番を得た時のショット。
誰がスベルべかお分かりでしょう、ハンサムな「村役」で(笑)。


 村役の役目は「○○出ませぇー」と新婿を呼びだし、かしこまってひざまずく婿に水を掛けること。

 
 そりゃー、とばかりに桶の水を注ぎます。
ま、内緒だけれど近年は、軟弱な婿殿に風邪をひかせぬようにと少し温めていますが(笑)。


 最後は雪上の花火大会で締めくくり。いやー、雪の中の花火も風情満点ですよ。
今年の花火は帰宅して、音だけ聞きましたけれどもね。

 さて、この奇祭「雪中花水祝い」は江戸時代に行われていた祭を再現したものです。
かの鈴木牧之による奇書「北越雪譜」でも取り上げられている伝統の祭だったようです。

 「ようです」と言うのは一時期途絶えていた祭を2~30年前に復活させたものだから。
途絶えた理由が笑わせると言うか、随分酷い話ですのでご紹介。

 水を掛ける輩は新婿に嫉妬して、冷たい水を掛けるのみではなく、
最後はエスカレートして空になった桶で大事な新婿を殴るやつまで出始めたのだそうです。
最後には死者まで出すと言う、壮絶な結果まで出て取り止めと言うことになったと言います。

 げに恐ろしきは「男の嫉妬心」(笑)。
女性の嫉妬心を見下して笑うなんてことは、夢行ってはいけませんぞ、男性諸侯(大笑)。
コメント (4)
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