ほら、「一挙三得」が姿を現しましたよ。
前回もお話した、地表に近い根「河童の頭」から下が太くて短いのが美味しい山芋の証拠です。
ん?真ん中は掘り始めに出てきた別のものだったかな?
他にも、下に一本の山芋が出て来て、実は「一挙四得」と言う僥倖に巡り会えたのでした。
さて、喜んで帰るには時間が早すぎる。すく近くでもう一本の蔓を見つけます。
もう一本、いやもう二、三本掘って帰る事にしましょう。
一つの例ですが、これは途中でこんな岩にぶつかり、またぐように二本に別れていました。
残念ながら、左の長い一方は傷付けてしまいました。ここから折れたり、保存していても傷んだりします。
斜面では離れての撮影は出来ず、カメラを横にして全景を納めます。
ほぼ全体が見えますが油断大敵。最後の仕上げで折ってしまう事さえありますから。
と、言う事でめでたく岩を挟んで二つに分かれた山芋を無事に収穫。
いえ、実はほら左の太い本命は小石の部分で折れていて、並べて一本に見せただけ。
傷ついた部分では無く、その下の部分で折ってしまったのでした。
上の結構太い部分で折り採っていますが、その上の部分「青首」と呼ぶ部分は埋めて山に帰すのが基本。
次に誰が掘るかなんてもちろん分からないけれど、これが山芋掘りの基本的ルールです。
いえ、スベルべがスベルべ自身に課したルールかもしれませんが。
そして、「立派な奴だったけれども途中で折っちゃった」と言うと、
スベルべママは「すり下ろすには、どうせ折らなくちゃいけないから良いじゃないの」と言う。
しかし、山芋掘りの名誉として、そしてメンツとして一本傷付けず掘り出したいスベルべトーちゃんなのです。
さて、こうしてスベルべが収穫した山芋は美味しい事は間違いありません。
試食した見ましたが、久しぶりの「トロロ汁」の味はお腹に沁み渡りましたよ。
贅沢な食べ方として、すりおろした山芋を海苔の上に乗せて巻き、包丁で寿司のように切る方法も。
なんと、山芋は海苔巻きにすると包丁で切れるほど粘り強いのですよ。
もっと、贅沢だと思う食べ方は、水とん風に薄味の汁に浮かべる食べ方。
魚系とも肉系とも違う、微妙な出汁の味がでて、もう夢見心地の味になる事間違いなし。
山形、いや秋田だったかなこの団子汁のようなものを「だまこ汁」なんて呼んだような・・・・。
まだ、山芋掘りに行きたいのは山々なれど、タマネギ植え、トウ菜植え、レタス植えが残っている。
雪降り前の猛烈に忙しくて、気がもめる日々です。
どなたか手伝いに来て、スベルべに代わって農作業をしたら、スベルべは山芋掘りに行き収穫の半分を進呈しましょう(笑)。
(終り)