さて、忙しい中での「焼き芋教室」の日の午後、昼食もそこそこに表に飛び出し次のお仕事。
民具の博物館に入れても良さそうな「脱穀機」を表に引っ張り出します。
横右書きの名前と製造工場名をとくとご覧ください。
足元のペダルを踏むと、脱穀用のドラムが勢いよく回り始めます。
スベルべトーちゃんは、片足立ちでペダルを踏みながら豆の木をドラムに当てて脱穀開始。
なにしろ、マックスの家、小屋の前にブルーシートを張っての仕事だからマックスには迷惑至極。
のんびりと昼寝も楽しめないと出てきたけれども、脱穀された大豆が飛び散り迷惑そう。
人間だったら「マメよマメマメー!」なんて洒落を飛ばしていたかも知れません(笑)。
枝に残った大豆を、槌で叩くスベルべママの手元を見るマックス。
若い時は、槌にじゃれついて来たものでしたが。
最近のマックスの状態は、人間に例えたら高齢のお爺さんみたいな暮らし。
寝たり、起きたりで時折り散歩を少しって感じでしょうか。
スベルべの知らない間にいつの間にか豆の木を抜き取り畑に逆さに立てていたスベルべママです。
大豆を採るのが目的では無くて、枝豆が成長し過ぎて食べられなくなったからの仕事。
でも、戦後生まれの「もったいない精神」で出来た農産物を無駄になんて出来ないのです。
これまた民族博物館行きのような民具「マメ通し」を使って脱穀した大豆を選り分けます。
これは、美味しい枝豆「肴豆(さかなまめ)」が成長して出来た大豆です。
これだけ有ったら、食べても種大豆は十分に残せますね。
脱穀機で脱穀しても落ちた鞘の中にはまだ大豆が残っています。
その鞘を集めて再度、槌で叩いて無駄なく脱穀するスベルべママ。
スベルべママは、まだ食べた事の無い「肴豆」の煮豆が食べたいと、昨日は農天市場で忙しかったのに、
夜九時を回ってもキッチンで、がさごそと煮豆作りをしていました。
専門に大豆を採る人から見たら、本当に僅かな量の我が家の収穫です。
でも、これで冬の楽しみが増えましたよ。
「フライビーンズ」も良いし「鉄火味噌」も良し、そしてもちろん「煮豆」も美味しい。
そうだ、「打ち豆」にしたら、それを出汁代わりにして野沢菜漬けの「煮菜」もこれまた美味しいぞ。