多忙な日々が続き、先日の焼き芋教室の後も、午後からは大豆の脱穀に続いてさつま芋掘り。
3,200本程植えたさつま芋も、残りが250株程になり、文字通りのラストスパート。
掘り採った後のさつま芋の蔓や、畝を覆っていたマルチが散乱しています。
左の方にはようやくさつま芋の畝が終わる山極が見えて来ています。
遠く、見える越後三山には雪が二度三度と降りていて新雪の残雪が白く見えます。
何時、里に雪が降りて来ても不思議の無い季節で、さつま芋掘りも急がなくてはなりません。
ほら、少し近付くと、最後、晩生のさつま芋「寿」が散乱、じゃ無かった並べられています。
夫婦二人で頑張ると、半日で4畝200株程のさつま芋は掘り起こしてしまいますね。
この「寿」は柔らかくて甘い「安納芋」の対極とと言っても良いほどの品種。
ホクホクと甘くて、前回開催の農天市場にお出で頂いた、少しご高齢の女性が試食して大感激。
「美味しいー、感動しました」と何回も繰り返され、ホント、スベルべ夫婦も大感激。
自分たちが作った作物、作品を褒めて頂いて嬉しく無いはずも有りませんよね。
一畝50株余りの「寿」はコンテナ二つ分ほどで、4畝で8箱くらいかな。
最後に天候を考えてのスベルべママの提案でネギを採って帰ります。
ずっと、さつま芋掘りの脇でうろうろとしていたマックスに「マックス帰るよ」と声を掛ける。
もっとも、耳が遠くなって大分日時が経過していて、声を掛けると同時にする手招きで帰宅を理解します。
少し不思議なんだけれども、寒い冬を前に毛が生え換わり始めました。
ぼろぼろの状態で、軽トラに乗せる際に抱き上げると、作業着がマックスの抜け毛だらけに。
なんだか、人間にも通ずる高齢者の覇気の無い表情に見えて仕方有りません。
何をやって良いのか分からない。何も特にする事が無い。所在ない、そんな感じですね。
雑誌「通販生活」の新刊紹介、著者インタビューに「犬心」を発表された詩人「伊藤比呂美」の話しが有った。
両親を送り、ジャーマンシェパードの愛犬「タケ」を看取ったお話ですね。
訓練所で訓練まで受けた俊敏な「タケ」が年と共に弱って、最後は立つ事も座る事も出来なくなってゆく。
それは彼女の「遠距離介護」だった、父上の姿と重なって見えたと言う悲しい話し。
ただ、人間は見栄や尊厳がある分、犬より面倒くさいとも。
人間の場合は何か言葉をかけるにも、相手の気持ちを考えなくてはならないし、それが有るから人間と言います。
人間の死は延命治療とかで、死と言うものが見えにくいけれども犬の死はもっとクリアとも。
老いゆくマックスと付き合いつつ暮らしている、今のスベルべに分かり易いお話でした。
娘にはマックスの事を書くと、皆さんが心配するから。と、注意されるけれどもつい・・・・・。