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昨夜は1時にマックスに起こされて散歩をした。
でも、その後は吠えず五時少し前まで一気に寝ることが出来た。
居間の灯りを付け、ストーブに点火するとマックスが催促の鳴き声。
開いたパソコンでブログをアップして表に出る。
相変わらずマックスは、ゆっくりゆっくりと気ままに歩き回る。
そこで、「五時になったし、職場のストーブを点けておこう」、そう思ってまだ暗い駅に向かう。
駅構内の照明は五時半にならないと点灯せず、辺りは真っ暗闇。
アレッと思った。トイレの照明だけが点き、小窓が明るく照らし出されている。
また、不埒者がトイレを使って電灯を消さずに行ったな、と思って中も確かめずにスイッチを切った。
そして、詰所の前にマックスと行き、暗闇の中で鍵穴を探っていると・・・・・。
カタン、とドアの開く音に続いて、パチンとスイッチを入れる音。
変だなー、薄く雪の積もった駅前一帯には、スベルべとマックスの足跡しか無い。
詰所室内の電灯を点けて去り、万一不審者が侵入してはと、ストーブに点火しただけで静かに帰った
やがて、照明点灯の時刻となって、駅構内は照明に照らし出され相棒が一足先に詰所に入っていた。
人差し指を口に当てそっと「誰かがトイレにいるみたい」と囁く。
上りの一番電車の来る15分ほど前になると、カタン、とトイレのドアの開く音が・・・・。
相棒はそっと玄関の引き戸を開けた。
そして、「おはようございます」なんて挨拶をしている。
中に入って言うには「若い男が一人いる」と告げた。
電車が入場した際に、引き戸を開けると若い眼鏡を掛けた男が電車に乗り込んだ。
そして、空いていた座席に座るとぺこりとこちらに向かって会釈をした(ように感じた)。
両足は揃っているし、会釈の動作を見ても幽霊では無さそう。
それにしても、謎である。雪は4時頃から降っていたと思われるからそれ以前から居たのか。
それとも、前夜23時半の最終電車で到着したのか・・・・。
真っ暗闇の駅構内、そして同じく真っ暗な待合室を嫌ってトイレに籠もっていたのか。
だとすると、唯一頼りのトイレの照明を消された時はさぞや驚いたことであろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/97/df04b0bdb69481698474c8e91099432f.jpg)
本人に事情を聞いたら、謎は解けていたかも知れない。
しかし、もう一方の当事者である私もなんだか気持ち悪い心地で聞けなかった。
真冬、積雪が二メートル近くになっている雪国では何が起きても不思議ないのかもしれない。
ほら、雪が積もり始めてから一度もドアが開けられていない電話ボックスの中にも誰かが・・・・。