畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載6『タケノコ』

2015-02-12 14:53:00 | 山菜

       「タケノコ焼き」 

   タケノコ

 雪深い魚沼の地では、孟宗竹を育てる人は少ない。
この地で「タケノコ」と言えば普通は、山に自生する「根曲がり竹」の竹の子を指す。
人気が有り毎年、行方不明者が出るのがこの「タケノコ採り」だ。

背丈を超す「根曲がり竹」が群生する山で方向を見失ってしまうのは想像に難くない。
 山の畑の、急斜面との境に何坪も無いが「根曲がり竹」の林があり、
ジャガイモ植えをする頃に採り頃となる。

 一回に採れる量はたかがしれているが先ずは、味噌汁の実として歯ざわりと香りを楽しむ。
皮のまま焼き、熱々の皮を剥き、好みの調味料で食べる。
今年は天婦羅にしてみたが新鮮な味が、皆に好評だった。

 昔、六日町の金城山に山友達と三人で登った。
下山道の途中に広大な竹林があり「タケノコ」を採りたかったが友はこれは「笹の子」であり、
「タケノコ」ではないと自信満々に言い張って譲らない。

 「タケノコ」だと譲らない私との間で、最後はビール一ダースを賭ける事になった。
持ち帰り登山口の地元の人に聞いたところ「これはタケノコ」とあっさり判定が出た。
もっとも、正しくは「チシマザサ」で有ると言うから、間違いで無かったのかもしれない。
その頑迷でも有った友が越後三山縦走の途中、
八海山と中の岳の間の通称「おかめのぞき」で転落死してから三十年近くの月日が流れた。

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寒い夜には「タラチリ」で

2015-02-12 07:11:26 | 食べ物

 所用のために外出したスベルべママが帰宅途中のスーパーから電話。
「新鮮な真鱈の刺身が有るよ」と言うことだったが、結局買ってきたのは真鱈のアラ。
でも、我が家の野菜をたっぷりと使った「タラチリ」は熱々で寒い日の夕食にぴったり。



 迷って「真鱈の昆布締め」よりも優先して買ってきてくれたのがこれ。
大きな「ナマコ」で、これは料理するのも食べるのもトーちゃんだけだから、カーちゃんの愛かなー(笑)。



 昨年春に採って塩漬けにして置いた「山独活」を塩抜きして食べます。
これは「独活のキンピラ」で、山独活の風味が生きていて、頭の中は春の風(笑)。



 雪国魚沼の伝統的保存食に「野沢菜」が有ります。
それを、これまた塩抜きして「煮菜(ニーナ)」に仕立てました。



 これも大奮発で大きな「舌ビラメ」です。
大き過ぎて、姿良くと言う訳にはいかず、切り身にして「舌ビラメ」のムニエルです。



 おまけの一枚は、実は翌朝の味噌汁。
スベルべの大好きな味噌汁の一つだけれども「ワラビ」を具にしたもの。

 ワラビはこれも塩漬けにして置いたもの。
塩抜きして刻み、もう一つの具材として「油揚げ」がぴったりのコンビ。
こんな食事で冬を乗り切る田舎の夫婦スベルべ夫妻です。
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