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「タケノコ焼き」
タケノコ
雪深い魚沼の地では、孟宗竹を育てる人は少ない。
この地で「タケノコ」と言えば普通は、山に自生する「根曲がり竹」の竹の子を指す。
人気が有り毎年、行方不明者が出るのがこの「タケノコ採り」だ。
背丈を超す「根曲がり竹」が群生する山で方向を見失ってしまうのは想像に難くない。
山の畑の、急斜面との境に何坪も無いが「根曲がり竹」の林があり、
ジャガイモ植えをする頃に採り頃となる。
一回に採れる量はたかがしれているが先ずは、味噌汁の実として歯ざわりと香りを楽しむ。
皮のまま焼き、熱々の皮を剥き、好みの調味料で食べる。
今年は天婦羅にしてみたが新鮮な味が、皆に好評だった。
昔、六日町の金城山に山友達と三人で登った。
下山道の途中に広大な竹林があり「タケノコ」を採りたかったが友はこれは「笹の子」であり、
「タケノコ」ではないと自信満々に言い張って譲らない。
「タケノコ」だと譲らない私との間で、最後はビール一ダースを賭ける事になった。
持ち帰り登山口の地元の人に聞いたところ「これはタケノコ」とあっさり判定が出た。
もっとも、正しくは「チシマザサ」で有ると言うから、間違いで無かったのかもしれない。
その頑迷でも有った友が越後三山縦走の途中、
八海山と中の岳の間の通称「おかめのぞき」で転落死してから三十年近くの月日が流れた。