畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

山芋を食べようか

2016-10-30 05:10:15 | 食べ物

 二回目の山芋掘りに行った日は、娘の婿殿が夕食に我が家を訪ねてきた。

そこで、掘ってきてばかりの山芋の折れた部分をすりおろす。

 

  おろし金もすりこ木も、子供の頃から我が家に有った古いもの。

結構大量にすり下ろしたけれど、それだけ山芋を折ってしまったと言う事か。

 

  粘り気の強い山芋は、すりこ木棒に絡めて持ち上げられるほどです。

そして、この白に近い色がおいしい山芋の証拠なのです。

 

  お玉でよいしょとばかりに持ち上げて、一部を切り離す。

取り分けた一部は「山芋の海苔巻き」に使います。

 

  さて、いよいよ「トロロ汁」造りに取り掛かる。

左の小鍋の中には、煮干しで出汁を取ったしょうゆ味の汁が入っています。

 

  出汁を慎重に少しずつ入れてすりこ木で根気よく延ばします。

短気に一気に入れると、山芋が汁に浮いてしまい、混じらなくなってしまう。

 

  ほら、こんな風に何回にも分けて出し汁を入れて伸ばした結果です。

お玉から、糸を引くように流れ出すようになると完成です。

 

  最初に取り分けた一部は、焼き海苔を広げた上にスプーンで伸ばします。

 

  ここが、山芋の真骨頂。

焼き海苔で蒔いた山芋は包丁で切れるのですよ。ワサビ醤油でも美味しいけれど今回は酢醤油で。

 

 そして、他にはこんな安い塩サバの焼き物で十分な夕食となります。

山芋のトロロ汁は初めての人には、野生的でやや土臭く食べ難いかも知れない。

 でも、生まれて初めて食べるという、そのトロロ汁の味は婿殿を驚かす味だった様子。

目を丸くして、フーンと感心しきり。そして、海苔巻きを口にしてまた感心。

 今度は山に連れ出して、山芋掘りの技術を伝承しましょうか。

土と太陽の贈り物とも言える山芋は本当に美味しく、栄養価に富むものですからね。

スベルベ一代限りの業で終えてしまうのはもったいないですよ(笑う)。

コメント (2)
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