山に登るに従い霧の中へと進む。
ふと気が付くと、下に広がる黄金郷。そこはシャングリラかガンダーラか。
コロナ禍に国を二分するかのようなワクチン論争もない。
広がった貧富の差、格差も無く、貧しいながらも心豊かな人々が暮らす国。
テレビの無意味な喧騒もない。
人込みも、人流もない。争いも無い、競争社会もない。
そんな、ピュアな空気の中の国々も朝日が昇ると消えてしまった。
どうして、人と人は争うのだろう、どうして国と国は争うのだろう。
少しでも人より楽な暮らしがしたい。少しでも人より上の地位に就きたい。
生々しい争いごと、欲望よりも、夢のように幸せに暮らせる幸せな国。
夢の様なシャングリラかガンダーラはどこかにあるのではないだろうか。
朝の空気の中で、二度寝をしたかのように夢を見てしまった。