
いのちなき 砂のかなしさよ さらさらと 握れば指の あひだより落つ
つい、有名な石川啄木の歌を思い出させるような状態の畑。砂のように乾いています。

そんな砂のように乾いたサツマイモの畝の蔓を切り、マルチをはぎ取る。
畝の盛り上がり方を見たら、だいたいの出来高は分かる。良いと根元から盛り上がりますから。

うーん、畝の盛り上がりが無いと思ったら御覧の通り。
シルクスイートは、この季節だったら片手で握れないほどになるのですが。

水分を求めた結果なのか、タコかイカの触手のように伸びたものも。
例年だと、こんなのも多少はあるが、土が粘り気に富み完全な形ではなかなか採れないのだが。

長い畝だから、例年だと1畝でコンテナ2つか2つ半にはなるのだが。
畝の半分以上の長さを掘ってこれだから、気落ちしちゃいますね。

昨日の仕事でしたが、急いで掘ったのはスズキチさんの仕入れに間に合わせるため。
仕入れ担当の女性に、選り分けた小さなものも示して、大学芋用に勧めたが、今回はパス。
全体量の三分の一ほどが、こんな跳ね出し、屑芋になってしまう。
小さくても味は良く、特に高齢の女性たちには食べやすいと好評なのですが。