
孫は弟の方が堅実だったかな。
「南国のさかなや」とあり、金魚すくいならぬ、ビニール魚すくい。

額は家で転び、何かの角にぶつけて大出血。額は血が出やすいですから。
でも、大事を取り119番に電話して救急当番医を教えて頂く。
しきりに「出動しましょうか」と親切に聞かれたけれど丁重にお断り。
聞いた、長岡の病院までジーさんが送迎。「救急車に乗りたかった?」なんてからかいながら。

帰途に就くころに、通りの向こうが賑やかになった。
十五夜祭りって、伝統の屋台囃子や高い台車の上での踊りの披露があるが、病院騒動で見逃してしまった。

にぎやかになったのは、この行列が近づいたからでした。
これから、神社の八幡宮に何かを奉納しに向かう一団なのです。

奉納するために担いでいたのは花火です。
花火も長岡ほど華々しくは無いけれど、これも長い歴史ある花火大会。
火薬類の取り扱い資格を取得している地元の若者も多く、自分たちだけでもあげられる。
さすがに今は大規模なスターマインも上げるから、プロももちろん来ていますが。
昔は、八幡宮の魚野川を挟んだ対岸で打ち明けられて迫力満点でした。
今はせちがらくなり、花火の燃えカスや仕掛け花火のパラシュートが水田に落ちるとバシが遠い山中に。
子どもの頃の記憶では、ズシンと言う打ち上げる音や、破裂の大音響がある。
花火そのものも頭上で開くような感覚があり、いやがうえにも祭り気分は盛り上がったのでした。
(終わり)