これが花盛りだったら、どんなにきれいだったでしょうか。
「花の命は短くて苦しきことのみ大かりき」は有名な林芙美子の詩です。
カタクリは地上に表れているのは、4~5週間だといいます。
残りは地中で球根として生き延びるのですから不思議な植物でもあります。
そして、実から出る種子で繁殖するが、開花するまでは7~9年はかかる。
寿命としては40~50年と言われるから、増繁殖を繰り返しているのですね。
先回訪れた際は、山桜は満開でしたがこの桜はつぼみ状態でした。
それが、今は山頂付近に植えられた桜も、中腹の桜もすべてが満開見ごろでした。
桜の花と、雪が残る山と南魚沼市の市街地方向を写します。
魚沼コシヒカリの産地として知られ、農家のプライドは高く、このあたりが最も美味しいという。
そして、驚いたのは山頂付近で休憩中に多く舞っていたギフ蝶です。
群れ飛ぶというほどではありませんが、帽子の上にも平気で停まるのも可愛い。
幼生は「カンアオイ」の葉を餌として食べ、成虫の蝶になるとカタクリの蜜を吸うといいます。
持参したカメラは、単焦点で大きく写せなかったのは残念。近づくと逃げるのでした。
(終わり)
カタクリの群生地ですね。カタクリはこんな斜面の陽当たりの良いところにあるのですね。昔々の事ですが田舎の山に行って上の稜線を見ると白くなっているのです。なんだろうと行って見ると向こう側の斜面が全部カタクリで花が咲いていたのです。人の来ないところに咲いているんですよね。カタクリは取ったらいけないという決まりがあるのかどうか、見ただけで採らずに帰って来ましたが食べられるんです。花が咲いたのをパックで売っていたことがあって買って食べてみましたが茹でておしたしで味の記憶がありません。
それにしても桜が咲いていて雪の山と魚沼盆地と何ときれいな景色でしょう。これでカタクリが満開だったらもう絵葉書の世界ですね。カタクリのあるところにはギフ蝶もいるのですね。
でも、ここほど全山カタクリという感じはありません。
ここまでの環境を整えるには、麓の集落の皆さんの努力ボランティアによるものでしょう。
(ちなみに、ここを守る集落名は、その名も麓といいます)
カタクリも食べられると聞き、そのおいしそうな葉の色にも誘われて食べたことがありました。
大量でなかったら大丈夫なのかもしれませんが、あれは腹を緩くしてしまいます。
山形の小国町にワラビの栽培研修で行った際は、乾燥したカタクリが売られていて驚きました。
食べ方を聞かなかったし、買っても来ませんでしたが。山菜の先進国山形は凄い!