畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

新聞掲載「墜落・転落」(その3終わり)

2020-07-15 04:46:20 | 暮らし

     墜落・転落(その3終わり)

 その何年か前には工事技術係と言う職名で、色々な高所作業の監督もした。

橋梁のペイント塗り替えとか、橋側歩道と言う鉄橋の脇に人間が通る小さな橋の取り付けなども設計、

監督をしましたが、よくぞ落ちる事なく鉄道員人生を全うしたものだと感謝するのみ。


 その後何年かして橋マクラギ交換中に川に転落し死亡するという、悲しい事故が発生した。

安全靴をはいていて水中に転落したら、たまったものではない。

それから以降、前にも増して墜落事故防止に力が注がれるようになったのは、喜ばしい事ではある。


 しかし、墜落防止工の仮設等、まだまだ気の抜けない危険な作業を余儀なくされているのが実情である。

墜落しない、出来ない、本当に安心して働ける環境の実現に、

完全メンテナンスフリーな橋梁は無理にしても、保守作業を前提にした、構造の橋梁。

墜落防止工を取り付けるジグのような物を装備した橋梁の実現を待っているのは一人、私だけではあるまい。

 
 いや、鉄道の仕事だけではない。この頃は冬になると屋根雪除雪に関係して転落死亡と言う、

悲しい事故も伝えられる。

高齢化社会の到来とともに屋根雪除雪に対する安全対策も急がなければならない事の一つでは無かろうか。

         (終わり)

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雨が降りだす前に

2020-07-14 05:02:16 | 

 一昨日の午後から止んだ雨は、昨日の夕方まで降らずジャガイモ掘りもワンチャンス。

午前中は一人で、そして午後は湯之谷の姉の手伝いを得て二時間余りをジャガイモ掘りに。

 

 キタアカリから始めて、次いでシャドウクイーン、インカの目覚めと掘り進める。

そして、最後はこのノーザンルビーです。サツマイモのように見えるかな。中まで赤いですよ。

 

 軽トラに積み込んだシャドウクイーンです。

このシャドウクイーンを掘っている最中に着電。なんと飲食店からのジャガイモの注文伺い。

 

 雨が迫っていることもあり多くは掘れない。

そして、まだ土が少し湿っていてジャガイモに付着しますから。

 

 コンテナは満杯ではないけれど、7個分。

急いで積み込み、帰宅します。もう一つ仕事が残っているからです。

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一瞬の晴れ間にキタアカリを

2020-07-13 04:42:02 | 野菜

 雨続きで畑が乾く間もない。枝葉が枯れてジャガイモは収穫時期を迎えている。

一日足らずだったが雨が途切れ、ジャガイモ、「キタアカリ」を掘ることにして一人で山の畑へ。

 

 まだ土は乾ききっていないのだけれど、まだ梅雨明けには日数がかかりそう。

濡れた土は持ち帰り、日陰で乾燥することにして、とにかく収穫を急ぐ。

 

 堆肥をたっぷり入れた土で作ったジャガイモの味は最高です。

この最高の味を皆様にお届けしたいのですが、何せ収穫に手間取り不可能状態。

 

 雨続きでで困っていることはほかにもあります。

手不足でとうとう作付けのできなかった畑が草に覆われてしまっています。

 土が濡れている状態でトラクターを入れると、土が塊状態になり始末に負えなくなる。

昨日午後から雨が途切れています。今日もジャガイモを掘り、土の状態ではトラクターです。

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新聞掲載「墜落・転落」(その2)

2020-07-12 04:38:24 | 暮らし

   墜落・転落(その2)

 したたかに打った左胸も、悪くて骨折、軽かったら強度の打撲と自分で判断し、

帰宅して自宅で寝こんでいた。

これって打った直後よりも後日に傷みが出ると言うのが、馬鹿な経験による結論。

何日かは起きあがるのにも難渋した。立ち上がるにも痛くて脂汗が出るような状態が続く。

布団から出るのに10分もかかるのですから大変。でも怪我と弁当は自分持ちと笑われた時代。

命あっての物種だ。


 二、三日妻の受診を勧める声にも耳を貸さずに我慢して寝ていると、近所のおばあさんがやってきて言う。

「トーちゃん、なんだとお前さんはカーちゃんの言う事も聞かないで病院に行かないとー、

今日は行かないと俺が首に綱を付けて引っ張って行く」などとその豪傑おばあさんは、

腕まくりせんばかりに言う。

 意地を張っていたが、お年寄りの言葉には弱い。

何とか一人で病院に行き受診すると幸いなことに、素人判断した通りの結果で、

骨折は無く強度の打撲との診断だった。

        (続く)

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新聞掲載「墜落・転落」(その1)

2020-07-11 04:27:40 | 暮らし

    墜落・転落(その1)

 そそっかしさでは人後に落ちない「どじ」な私は、何回か墜落で痛い目に遭った。

と、随分前の事だから白状する。


雪国には流雪溝と呼ぶ、雪を流すための水路があり夏は作業のためエキスパンドの蓋をかけている事が多い。

その場所は、手間を省くため蓋が一枚飛ばしにしてあった。


 秋になり枯草が覆いかぶさり、うっかりすると蓋が続いているように見える。

撤去した徐行信号機と言う看板のようなものを急いで別の場所に設置するため、

重いその徐行予告信号機を担いだ私は、蓋のかかっていない枯草の上に、

思いきり足を踏みこんでしまったのだ。一瞬景色が傾いた。したたかに胸をうってしまった。


 「どうした」と聞く声に返事もできない。何せ一瞬息が止まり吐くも吸うもなにも、

全く呼吸もできない痛みなのだ。

          (続く)

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