畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

もうこりゃ耕作放棄地だ(その2終わり)

2020-09-19 21:03:38 | 暮らし

 草刈り機、手鎌、スコップ、三角ホ―で仕事を仕掛ける。

慣れてきたら草刈り機も手鎌も必要なくなり三角ホーとスコップのみで。

 

 三角ホ―でマルチシート際の草を引っ張り、根とシートを離す。

次にマルチシートの両端を掘り下げて、片方の端から引っ張って剥がす。

 

 初めのうちは草刈り機で借り倒したがマルチシートを切ったりでアウト。

結局草は刈らず抜かずでそのまま。春になったら非常手段の野焼きです。

 

 昨日は2畝。慣れた今日は8畝で二日間合計で10畝。

収穫にはまったくならない不毛の作業は疲れることこの上なしでした。

 

 我が家の畑も道を挟んだ反対側のこの耕作放棄地のようになるでしょう。

切ないけれど、仕方ありません。改めて三反歩900坪の広さを実感します。

 マルチシートを剥ぎ取りながら考えたことがあります。

この耕作放棄地の端、崖際にはアスパラガスのように太いワラビが出る。

 その根を掘り取って畑に移植して増やしたらどうかなー。

そして、我が家の山際の畑は侵入してくる「根曲がり竹」をそのまま増やす。

 どうせ、耕作放棄地にしてし まうのならば、それも一つの方法か。

疲れ切った体にビールがしみこみついうたた寝。そしてようやく風呂でした。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もうこりゃ耕作放棄地だ(その1)

2020-09-18 20:17:29 | 暮らし

 今年は春先からいろいろな悪条件が重なり畑は最悪の状態に。

家庭内の悪条件と自然現象、雨続きの7月、酷暑の8月と続き最悪でした。

 

 向こうが見通せないほどに育ってしまった雑草。

マルチシートを掛けたサツマイモを植える予定だった平畝。

 サツマイモを植えられずに終わってしまい、雑草に覆われた。

平畝の上は生えないが、狭い畝間の草の勢いが凄まじいのです。

 

 畝間の草を片側に掻き揚げる。

なんだか、昔の我が頭髪を思い出す。多過ぎて邪魔だったなー。

 

 掻き揚げる仕事に便利だった三角ホ―です。

マルチを引っ掛けて穴をあけないようにと、結構気持ちと体力を使う仕事。

 

 ようやく、マルチシートを剥ぎ取る準備ができました。

あ~あ、本来だったらここにサツマイモが植えられていたのになー。

        (続く)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ほうれん草を蒔く

2020-09-17 20:14:59 | 野菜

 秋たけなわという感じの空になりました。

飼料用トウモロコシ畑越しに見る空も、夏の名残のような雲が見える。

 

 一時期は100種類もの野菜を栽培していた。

ホウレン草はあまり作らなかった。今年は自家用に作ってみよう。

 

 このトゲトゲがホウレン草種の特徴かな。

揉んで取るのか、トゲのない種が普通のほうれん草です。

 

 掌にトゲを刺さないように慎重に慎重に。

間隔を整えようとしても、痛くてねー。ついいい加減になっちゃう。

 

 左側はあまり見ないように。

サツマイモを植えようと、地拵えをしたのにとうとう植えられなかった畑。

 もう、耕作放棄地そのものですね。

来年の事を考えると、うーん・・・。正直なところ暗澹たる気持ちです。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の気配と秋刀魚と

2020-09-16 04:46:48 | 暮らし

 9月に入ってもフェーン現象で記録的な暑さが続きました。

ここ二、三日は朝夕の気温も下がり、秋の気配を感じられるよう。

山の畑からの帰りに見る越後三山も、紅葉の気配はまだないが秋の雰囲気。

 

 秋を代表する味覚の一つ秋刀魚です。

年々低下する秋刀魚の漁獲量は、絶望的な状況が伝えられています。

 鰯、イカ、鮭などに続く不漁で「秋刀魚よおまえまでか」と言いたいほど。

店頭に並ぶ高価な生ものなど買えないけれど、冷凍ものが安かった。

 

 冷凍に回すってことは一級品ではなかったのかな。

少しやせ気味に感じられます。太った秋刀魚が恋しくなってしまいます。

 

「さんま、さんま
さんま苦いか塩つぱいか。
そが上に熱き涙をしたたらせて
さんまを食ふはいづこの里のならひぞや。」

 有名な佐藤春夫の詩の一節です。秋刀魚を食べると思い出してしまう。

心情、背景は違うけれども、こんな気持ちになってしまう昨今です。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

連載226「アスパラガス」(その3終わり)

2020-09-15 05:36:48 | 野菜

       アスパラガス(その3終わり)

 新鮮で甘いその美味しさも驚きです。若さの象徴で結構夜遊びや酒場通いもしたけれど、可愛いねえちゃんに盛んに勧められたサラダに入っていた缶詰のホワイトアスパラガスしか知らなかった舌には新鮮な驚きを与えてくれたのだった。

 しかし、栽培で困ったのは雑草の繁茂。何せ元肥としてたっぷりと堆肥を施した畑は雑草たちにも嬉しいベッドだった。次々と色々な雑草が生えたが、父はそれを手作業ですべて取っていた。アスパラガス専用の除草薬さえ存在を知ったけれども、元より我が家は無農薬主義。真夏でも裸でアスパラガス畑に草取りに入る父だった。

 妻も収穫ばかりではなくて、草取りも手伝ったけれど、妻には大敵でもある成長したアスパラガスで、接触皮膚炎と言うのかチクチクとした葉先に触れると肌が虫刺されか、火傷かのように小さい水泡が出来てしまうのだ。

 そんなことも理由で手入れ不足になり、やがてアスパラガスは雑草に埋もれるようになってしまう。植え付けてから20年近く経ち、我が家のアスパラガスは畑から消えることになってしまった。

        (終わり)

 盛期には毎食のテーブルに上がり、みそ汁の具にさえなりました。

贅沢にいろいろな食べ方をしたものでしたが、今は思い出となってしまった。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする