畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

新聞投稿「見るのも切ない生乳廃棄 」

2023-03-21 04:03:49 | 暮らし

     見るのも切ない生乳廃棄     

 繰り返し報じられ、その映像を見るたびに切なく、考えさせられる。それは生乳の廃棄というニュースだ。酪農農家は過去にも色々な事情で振り回され、廃業の危機に瀕してきた。近隣でも、一時期は夏季の育成牧場さえ開かれて、何人もの人たちが酪農事業に従事していた。しかし、一人また一人と廃業し牛舎の取り壊しが続いている。

 過去と今回の酪農の危機は事情も違うが、生乳を流して廃棄するニュースは見るに忍びない。後継を志したが、毎年続く赤字状態の経営に、諦めざるを得なかったという話さえ合った。当然だろう、利益を見込めない仕事を継ぐという事は勝利の見えない戦争に参加するようなものですから。

 酪農に限らず、我が国の農業政策はどうしてこんなに貧しいのだろう。食糧自給率の低さは識者に指摘され続けているが、改善の兆しはない。防衛費の増もそれなりに理解しなくはない。だが、食料自給率も国家の存続に必要な分野であることは論を待たないだろう。腹が減っては戦が出来ぬという言葉もある。国民に安全の確保と、暮しに希望を持たせられる農業政策の実現が待たれる。

  (去る、3月17日の地方紙新潟日報に投稿が採用掲載されました。)

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カラスにも春が来た

2023-03-20 10:04:51 | 自然

 冬季除雪パートの打ち上げという事で、近くの越後川口温泉に一泊。

朝風呂を浴びて、布団に横になり窓の外を見るとカラスが見えた。

 

 これはJR東日本信濃川発電所から東京の山手線用の電源になります。

こんな細い電線で、山手線の電車全てを動かしいるなんて不思議ですね。

 

 目ざといスベルベが見つけたのはカラスの巣でした。

こんなことが子供のころから大好きで、誰よりも早く鳥たちの巣を見つけていましたよ。

 

 周囲を警戒しているようにも見えるが、下からは丸見えの巣です。

頭が良いようでも、そこはカラス。天敵にも見つからないと思っているのかな。

 

 この越後川口温泉のホテルサンローラはまことに見晴らしがよい。

左手からの流れは魚野川。その上方に見えるのが信濃川でここが合流点になります。

 ゆっくりのんびりと過ごした、仕事の打ち上げでした。

朗報がありました。落雪の心配があり運休していた只見線が22日から開通します。

 星賢考さんの講演会後の懇親会で乾杯の音頭を取った際に皆さんに言った言葉があった。

「折角の只見線全通に水を差す運休です。今朝はJR東日本の深沢社長に電話してきました」なんて。

 実は、半ば冗談で半ば本気。JR東日本のホームページに再開要請の投稿をしたのでした。

スベルベの投稿効果があったと皆さんが信じられたようで、驚いておられましたよ。

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恋から愛へ

2023-03-19 07:09:58 | 暮らし

 「恋から愛へ」って誰が思いついたのかなー。ま、素敵なキャッチフレーズですが。

小出から会津若松へと続く、JR只見線への愛すべき言葉、キャッチフレーズですね。

 

 その只見線の写真で知られる星賢考さんの講演会に昨日出席。

とつとつとお話しされますが、彼は「一年に300日只見線を撮る男」としても有名です。

 

 星さんの写真は世界中で興味を持たれ、いまや国際的存在です。

彼の写真がインバウンド効果さえ生み出し、撮影ポイントには外人の姿が多いとか。

 

 ドキュメンタリー映画にさえなっています。

その映画タイトルは「霧幻鉄道」です。只見川の川霧の美しさからのタイトルです。

 講演会終了後は、主催者が準備した懇親会へと移行しました。

奥会津「金山町」からは、星さんを含めて6名の皆さんがいらっしゃっていて、大盛会。

 

 飲むほどに酔うほどに大盛り上がり。お調子者のスベルベです。

星さんとは一歳違いの同年代。馬が合うってやつかすっかり気が合い友達雰囲気。

 ふと気が付いたのは、星賢考さんとスベルベ手がそっくりだったことです。

いや、似ているのは手ばかりではありませんよ。反骨精神に富む性格もそっくりと思いました。

 大多数の懇親会参加者がお帰りになり、スベルベは小出駅前のホテルまで一緒に歩きます。

別れが惜しくて、昔懐かしい赤ちょうちんにご案内。5人の金山町の皆さんと別れを惜しんでの盃でした。

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素晴らしい本に出合いました。

2023-03-18 04:44:25 | 本の紹介

 友人が、余っているからと、一冊を本を持ってきた。

有難く頂いたが、「聞いたことの無い筆者で、大したことは無かろう」と思っていた。

 しかし、読み始めたら一気に惹きつけられ、帯に紹介してある通りの事態に。

本当に、泣いたり笑ったりで、一気に読み、そしてスベルベママに渡すとスベルベと同じ反応。

 

 子供時代の親との関係から、現在の広い人脈、お付き合いの中からの話。

圧倒的な人生が詰まっています。やはり、文章・本って原体験の重さ、濃さが反映します。

 

 中越地震の震央に近い、我が家からもそんなに遠くは無いところでお生まれになっている。

その後、長岡に移り住み大きな仏具店の役員をして活躍。この文章は長岡新聞と言う地方紙に寄稿した物らしい。

 

 編集者がおられるのですね。

そして、題字、挿絵イラストも名前を知られた方で色々な方が協力されているのも彼女の力か。

 

 含蓄、示唆に富む文章の一編、一編に書かれている挿絵も魅力的です。

スベルベもご存知のように、昨年、一昨年と自費出版を重ね、現在も三冊目を脱稿し作成中。

 しかし、この本を見て少し恥ずかしくなりましたね。やはり、送って来た人生の重さが違うようです。

しかし、これは仕方ない事、スベルベママには「とーちゃん、良かったね凡人で」なんて慰められちゃいました。

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春はあけぼの

2023-03-17 05:44:14 | 風景

 明るくなり始め、新聞を取りに表に出ると、雪の表面が硬い。

スベルベママに声を掛けて、朝食前に散歩に出ることにした。太陽が顔をのぞかせる少し前です。

 

 一日雨の日をはさんだけれど、こんな晴れの日々が続きます。

雪の上を自由にどこまでも歩ける「凍み渡り」です。でも人影は全くありません。

 

 魚野川の堤防に着きました。

私たちの陰に驚いた、カモたちガーガーと文句を言いながら飛び立ちます。

 

 帰りはぐるりと回り、魚野川の支流「大沢川」を越え、国道を横断。

余りゆっくりしていると、陽の光を浴びて雪の表面が柔らかくなってきます。

 

 山にも朝日が当たり始めました。それにしても凄い地形ですよね。

なだらかな尾根の向こうは、深い谷になっています。スベルベが転落事故を起こしたところです。

 「春はあけぼの。 やうやう白くなりゆく、山ぎわすこしあかりて、むらさきだちたる、雲のほそくたなびきたる」

こんな枕草子の春が思い出される凍み渡り。「おーい、みんな惰眠をむさぼっている場合じゃないぞ」。

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