明るくなり始め、新聞を取りに表に出ると、雪の表面が硬い。
スベルベママに声を掛けて、朝食前に散歩に出ることにした。太陽が顔をのぞかせる少し前です。
一日雨の日をはさんだけれど、こんな晴れの日々が続きます。
雪の上を自由にどこまでも歩ける「凍み渡り」です。でも人影は全くありません。
魚野川の堤防に着きました。
私たちの陰に驚いた、カモたちガーガーと文句を言いながら飛び立ちます。
帰りはぐるりと回り、魚野川の支流「大沢川」を越え、国道を横断。
余りゆっくりしていると、陽の光を浴びて雪の表面が柔らかくなってきます。
山にも朝日が当たり始めました。それにしても凄い地形ですよね。
なだらかな尾根の向こうは、深い谷になっています。スベルベが転落事故を起こしたところです。
「春はあけぼの。 やうやう白くなりゆく、山ぎわすこしあかりて、むらさきだちたる、雲のほそくたなびきたる」
こんな枕草子の春が思い出される凍み渡り。「おーい、みんな惰眠をむさぼっている場合じゃないぞ」。