畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載289「コンポスト」(その1)

2023-03-13 11:43:10 | 暮らし

    コンポスト(その1)

 「あのー、中を見させてもらっても良いですか」の言葉に驚いた。娘の専門学校の友達が何人もして我が家を訪れて泊って帰った思い出に残る日のことだ。専門学校の同級生は広い地域から集まり、しかも前歴は多彩にわたり、新卒者から四年制大学の卒業生、そして社会人として働いていた入学性も少なくなかった。

 さすがに分別に富んだ友人たちだったが、そこは若さ。遠く見えた広域農道の景色の良い高原道路に、数人の友人、もちろん若い女性たちを残さずオートバイの後ろに乗せて往復するというサービスをできたのは、父の私もまだ若かったという事か。

 都会から田舎の家庭を訪れた彼女たちは何もかも珍しく、そして感動を覚えるような暮らしでもあったようだ。その驚きの一つが冒頭の言葉。生ごみさえ燃えるごみとして処理している都会育ちには、純粋に燃えるごみとして処理する紙などの他に、生ごみを家庭でコンポストとで分解処理をすることに深い感動を覚えたらしい。

 「良いけれど、臭いかも知れないよ」と言ったが、何人もが蓋を取ったコンポストをのぞき込み感心していた。

           (続く)

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松の山の自然を食べる会の思い出(1)

2023-03-13 05:37:57 | 食べ物

 食糧危機について書きましたが、昆虫食のように極端に走る必要も無いのではないか。

参考に以前参加した「松の山の自然を食べる会」の内容を紹介しましょう。まず、メニューです。

 

 山菜、自然食が多いのですが、もちろん地元産の野菜も使われています。

41と言う番号も見えますが、各分野ごとに番号は振られているから、種類はもっと増えます。

 

 これらの自然食品が、ビュッフェスタイルでテーブル一杯に並ぶ。

 

 スベルベが得意とする、山芋のトロロ汁も。

 

 伝統的なゼンマイの煮ものですが、豪華に根曲竹の竹の子も入っています。

なお、手前のわら製品は地元で「つとっこ」と呼ばれているとの説明でした。

 宴会や御呼ばれなどで食べきれず、残った料理はこうして持ち帰ったのだったとか。

食物残渣など出さずに食べきるという事も生活の知恵だったのではないかと思います。

 この会を開催されたのは、十日町のあるタクシー会社の社長をされている村山さんです。

十日町とは言っても合併する前の松之山町で、自然豊かな山間地で会場はカールベンクスハウス。

旧東ドイツ出身の古民家再生で有名な、カールベンクスさんが、古い旅館か何かを再生された建物でした。

           (続く)

コメント (8)
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