奥州の山に その家はあった
黒髪も美しい妙齢の女人が棲む
一夜でも長くいても構いませんが ねやだけは覗かないで下さいまし
けれど 遂に男は覗き秘密を知る
それから幾度も繰り返される惨劇
それでも{生きる}
生き続ける 時の果てまでも
著者は手塚治虫先生の「安達が原」が頭にあったと言う
小谷真理女史の解説に詳しいが 古典とSFの融合 これを目指し 更には伝奇小説の部分も合わせ持つ作品に仕上げている
血と恋と裏切りと・・・夥しい死
あなたを死なせはしない
それだけが女の希(ねがい)
わたしを一人にしないで
それもまた夢