夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

平岩弓枝著「恋文心中」文春文庫

2007-08-09 21:49:02 | 本と雑誌

平岩弓枝著「恋文心中」文春文庫
平岩弓枝著「恋文心中」文春文庫
御宿かわせみ十五

「雪女郎」雪の日には雪女郎が出るという
その雪女郎を見た一人が殺された
非道な店ありて

「浅草天文台の怪」鎧武者の幽霊が出るというのだが
横恋慕した男の企みで

「恋文心中」道ならぬ恋
諦めきれぬ女はついに

「わかれ橋」いきちがい 誤解を重ねた夫婦を 東吾おるいの なんとなれば{おせっかい}が救う

「祝言」東吾とおるいの祝言

やっとやっとの―

「お富士さんの蛇」娘達は何故殺されたのか 一人の男への思いが

「八朔の雪」吉原の女 惚れた相手の為を思った つきはなしであったに
その気持ちは男に通じなかった

「浮世小路の女」東吾の幼馴染みだという女 正義の為に体を張った

あざやかで 小気味いい女は 消え方も あっさりと


平岩弓枝著「神かくし」文春文庫

2007-08-09 19:58:09 | 本と雑誌

平岩弓枝著「神かくし」文春文庫
平岩弓枝著「神かくし」文春文庫
「梅若塚に雨が降る」火事で焼け出される人々
土蔵を狙う凶賊 夫が斬り殺された年若い妻は赤ん坊に死なれ自分もまた―

「みずすまし」他の女のしあわせが妬ましい美貌自慢の女はあちこちかきまわし―

「天下祭の夜」田舎から江戸へ出て来た若女房は浮かれあがった結果―

「目黒川の蛍」目を治す為の旅ではぐれた男を待つ女
目を治す願かけの旅で夫となる相手に出会った女
その明暗は 実は

「六阿弥陀道しるべ」長く大店つとめあげた男が行方知れずになる
働きづめの男のささやかな夢は―

「時雨降る夜」養子の妻に姑は出て行けと言ったのだが・・・

「神かくし」何故か流行りの神かくし

だが神かくしを利用した話ばかりで

「麻生家の正月」美男の医者 宗太郎と七重に無事赤ん坊ができる


平岩弓枝著「鬼の面」文春文庫

2007-08-09 15:34:38 | 本と雑誌

平岩弓枝著「鬼の面」文春文庫
平岩弓枝著「鬼の面」文春文庫
御宿かわせみ十三

「夕涼みの女」花火に気をとられた間に女の姿は消えた
女の母親は 娘は死んだというのだが

「大川の河童」河童が出て舟が転覆
その裏には自分の命を捨てた必死に思いがあった

「麻布の秋」男と逃げた母
父と二人暮らして縁遠い娘
そこへ男に死なれた母が戻ってくるが

「忠三郎転生」悪い男は この世を恨んでいたのか

医者の宗太郎 東吾に片思いの七惠を好きになり
てんやわんや 盛りたくさんな話

「雪の夜ばなし」宗太郎と七惠の婚礼の夜
東吾は身投げしようとした娘と出合い
いきがかり 相手にこわれ 据膳を食う

若気の至りか 男の狡さか

ぬけぬけとした一面が いかに言い繕おうとも 東吾にはある

「鬼の面」表題作であり 表紙の場面が出てくる
人殺しに関わる恐ろしい場である

信濃から出てきた男の願いは 前妻の間にできた娘に会うことだったが その娘の義父が殺され 犯人としてしょっぴかれ―

「春の寺」なさぬ仲の養母こそ 育ててくれた 大事なおっかさん
捜しにきた男に 苦労かけてはと再縁を決める女

それでも他人の女(亭主の妾)が産んだ子供ばかりを育ててきた女は
人に頼み手を尽くして自分の行方を捜してくれ
おっかさん 一緒に暮らそう

そう言ってくれた心に 昔の苦労が報われた と 思ったのではないだろうか

だから又 年老いた親を抱える男の妻に苦労承知でなるのかもしれない

子供の重荷にはなれない

親なればこそ 思うのだから


平岩弓枝著「一両二分の女」文春文庫

2007-08-09 12:03:47 | 本と雑誌

平岩弓枝著「一両二分の女」文春文庫
平岩弓枝著「一両二分の女」文春文庫
御宿かわせみ九

「むかし昔の」かわせみに来た男が お吉を尋ね
だがお吉の知らない男 お吉違いなのであったが

「黄菊白菊」母親違いの同い年のきょうだいの一人が行方不明に 請われて東吾が乗り出すと いずれ劣らぬ馬鹿ドラ息子で・・・
源三郎と東吾の情あるはからい

「猫屋敷の怪」さらわれた娘の身代金を届けに行った手代は 井戸に落ち 怪我を
娘は死体で発見され 身代金が消えた屋敷は猫だらけ
さて?!

「藍染川」妻の死で隠し子を捜す男

皮肉な結末に文句つけず消えていく初めに見つかった男こそ 哀れな―

「美人の女中」やたら色っぽい女が大金持つわけは―

「白藤検校の娘」金貸しをやめようとする娘だが 借りた人間は―返すのは嫌だが 貸してもらわなくても困る―実に身勝手で

「川越から来た女」首を締められ川に流された娘は相手を覚えていないと言う
ひょんなことから真相に気付いた東吾は―

「一両二分の女」安囲いの女 数名の旦那持つ妾がいるという
そんな女を持つ男がいなくなる
調べてみれば行方不明になった男は多く
彼らは皆 実は―


平岩弓枝著「清姫おりょう」文春文庫

2007-08-09 01:16:27 | 本と雑誌

平岩弓枝著「清姫おりょう」文春文庫
平岩弓枝著「清姫おりょう」文春文庫
御宿かわせみ二十二

「横浜から出て来た男」幼い頃 生き別れになった姉を捜す男の心につけこみ 身代はぎとろうという企みに 東吾が気付いて

「がまの油売り」蕎麦粉を運んできた男が殺された

偽った身の上 ばれては―と焦った男が

「穴八幡の虫封じ」実母 養母をみる芸者 親孝行な娘の哀しみ

「阿蘭陀正月」男の妬みか 宗太郎を殺そうとした医者は 人を呪わば―

「月と狸」かわせみの庭に狸が出て お吉の楽しみになっている 家族を殺されたと思う男は一人敵を討とうと思い詰め 犯人に利用される

「春の雪」石礫が目に当たり 美しい娘は自殺した
反省の色ない犯人は―

「清姫おりょう」雨宿りした東吾は 背後で濡れ場の気配に―

女賊つかまらず 事件としては半端な感もあります

「猿若町の殺人」素人芝居の舞台で殺人が
犯人は―